| 大腸癌に対する新しい治療戦略が注目を集めている一方で、臨床研究医らは進行癌に対する化学療法の有用性を洞察し続けている。例えば今年のASCOでは、oxaliplatinを組み入れた新しい併用化学療法は、進行大腸癌に対してベストレジメンといわれたイリノテカン、5-フルオロウラシル、ロイコボリンの3剤併用療法(CPT+5-FU/LV療法)よりも生存期間を延長し、また副作用もより少ないことが報告された。また別の分析では、イリノテカンを組み入れたレジメンは、治療関連早期死亡のリスクを決して増加させるものではないことが示された。 |