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東洋: Lee博士は、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)と冠動脈バイパス術(CABG)の予後の比較をするにあたり、前ステント時代とステント時代の症例が混在しているために比較が困難なものになっている、と述べた。博士の講演の大半は、Korean
Multicenter Revascularization Registryから得られたデータの発表に当てられた。これは、医師の選択によって集積された1995〜2000年に治療を受けた3,000症例以上のデータベースである。PCI症例のほぼ70%はステント留置を受けていた。PCI群、CABG群のいずれもおよそ1/3が糖尿病患者であった。
西洋:Frye博士は個人的な未解決の問題を提起し、それに解答することで論題にアプローチした。博士は、個々の患者に対し、治験のデータおよび医学的な証拠の範囲内で治療方針を決定するべきであると強調した。また循環器医の役割において、患者の糖尿病の治療に強力に介入することにより、急性冠動脈疾患後の予後が有意に改善され得る、という確信が強まってきていると発言した。さらに博士は、いくつかの現在進行中の臨床治験において、インスリンによる血糖値の管理や、インスリン感受性の増強による管理といった治療方法について重大な情報がもたらされるかもしれない、と述べた。
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