精神分裂病の患者では心血管障害のリスクが高くなるが、これは精神分裂病に起因するものなのか、その治療薬に起因するものなのかは明らかになっていない。筆者らはU.S.
government-sponsored health payment plan for the disadvantaged のもとで治療を受けている精神分裂病患者95,000名以上の診療記録を用いて調査を行った。その結果、治療薬(ハロペリドール、チオリダジン、リスペリドン、clozapine)にかかわらず、患者の心血管障害のリスクを増加させる根拠はないことを示した。