Plenary Session XII:
Inflammation and Atherosclerosis
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動脈硬化における炎症反応
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The Inflammatory Response in Atherosclerosis
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Schwartz博士は、これまで動脈硬化に関する文献のなかでほとんど注目されてこなかった、マクロファージの重要な役割について講演を行った。博士は、マクロファージの細胞死がプラークの破綻やプラーク内の出血を促進させるうえで重要な役割を担っていることの理解に必要な基本的な概念を述べたあと、最新の未発表データを提示し、マクロファージの細胞死の過程に関する現在の知見について解説した。
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動脈硬化における炎症反応の生物学的マーカー
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Biomarkers of Inflammation in Atherosclerosis
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炎症性マーカーと心血管疾患に対する危険度との相関を論じるにあたり、Tracy博士は住民母集団をベースとした研究手法をとった。博士は、C反応性蛋白(CRP)やフィブリノーゲンなどの全身性の炎症性マーカー、全身および局所の炎症反応媒介物質、細胞接着分子という3種類のマーカーに関して述べた。講演の大部分はCRPに関する話題を中心に行われた。博士は、数多くの生物学的マーカーが有効な危険予測因子であり、臨床医にとって、その選択は、各マーカーと心血管疾患の危険度との相関性より、むしろ、検査の標準化や感度・特異度といった技術的な要素が基準となっていると、結論づけた。
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