緊急血管形成術施行の遅延を軽度でも短縮することにより、発症から病院到着までの時間にかかわらず、全ての急性心筋梗塞患者の生存率を改善する、とJournal
of the American College of Cardiology 6月6日号に掲載された。病院到着から6時間以内にカテーテルインターベンションを施行された患者29,222人のうち、冠動脈形成術を来院後90分以内に施行された患者の院内死亡率は3%であったのに対し、治療までに3時間以上経過した患者の院内死亡率は7.4%であった。発症から来院までの時間を1時間以内、1〜2時間、2時間以上に分類し、サブ解析した結果、どの群においても同様のパターンが認められた。すなわち、患者がハイリスクであるなしにかかわらず、冠動脈形成術の施行が早いほど死亡率が低かった。