急性肺傷害から回復した重症患者は、新たな明らかに長期にわたるうつ症状および多くの日常業務の遂行が不可能になる新たな身体障害をしばしば発現する。American
Journal of Respiratory and Critical Care Medicineに掲載されたこのスタディの結果、うつ症状はしばしば新たな身体障害に先行し、その逆はないことも示された。研究者らは急性肺傷害後の患者186人を、罹患後3、12および24ヵ月に評価し、うつの程度および電話、買い物や食事の準備などの日常生活における重要な業務を独力で行う能力を調査した。その結果、過去にうつ症状を経験したことのない者であっても40%が退院後2年以内にうつ症状を発現し、66%が新たな身体障害を経験した。このスタディ対象者の平均年齢は49歳であった。この結果は他の疾患や外傷により病院の集中治療室で人工呼吸器に繋がれる時間を過ごした患者にも該当する可能性があると研究チームは述べている。
|