マンモグラフィーと磁気共鳴画像(MRI)検査の両方によるスクリーニングは乳がんリスクの高い女性においては平均余命を改善するのに費用対効果に優れた方法であり得る、との新たなスタディ結果がRadiology
3月号に掲載された。研究者らは、BRCA1変異を有する25歳の女性の仮想群におけるフィルムマンモグラフィー、MRI、およびマンモグラフィーとMRI併用の費用対効果を比較した。統計モデルを用いてスクリーニングにより増加する質調整生存年(QALY)および生涯コストを推定した。QALYとはQOLと生存年数の両方を計測する指標である。マンモグラフィーとMRI併用で毎年スクリーニングを施行された女性は$110,973のコストで得られたQALYは49.62であった。年1回のMRIコストは$108,641で得られたQALYは49.50、マンモグラフィー単独コストは$100,336で得られたQALYsは44.46であった。年1回のMRIを年1回のマンモグラフィーに追加することで、それぞれのQALYが得られる必要コストは$69,125であった。何が費用対効果に優れた介入であるかに関するコンセンサスは得られていないが、一般的に用いられる閾値はQALYあたり$50,000
から $100,000である。この併用スクリーニングは乳がんリスクが上昇するほど費用対効果に優れ、リスクが低下するほど費用対効果は劣っていた。
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