米国成人における双極性障害の生涯罹患率は症状が診断の閾値に完全に達していない成人を含めると約4.4%である、と Archives of General
Psychiatry 5月号に掲載された。研究者らは一般人口を代表する成人9,282人と面接をし、病歴から1.0%を双極性I型、1.1%を双極性II型、2.4%をその他の双極性障害に分類した。双極性障害の96〜97%および閾値下の88%が不安障害や薬物乱用などの併存疾患を有していた。生涯の間に双極性を有した成人のほとんど(80.1%)が治療を受け、そのうち閾値下の双極性障害患者は69.3%を占めていた。ほとんどがうつ病の治療を受けていた。しかし、過去12ヵ月間に適切な薬物療法を受けていたのは双極性I型の25%、双極性II型の15.4%、および閾値下の8.1%に過ぎなかった。
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