◆糖質制限ダイエットは心房細動に関連する(American College of Cardiology's 68th Annual Scientific Session, Abstract 19-A-13205)
毎日のカロリーを穀物、果物および デンプン質の多い野菜から摂取する割合の低い人々は、心房細動(AFib)を発生する可能性が有意に高い、と American College of Cardiology's 68th Annual Scientific Session で発表された。
糖質制限は心房細動の発生率を増加させる [2019-03-19]
Restriction of carbohydrates increases incidence of atrial fibrillation
毎日のカロリーを穀物、果物およびデンプン質の多い野菜から摂取する割合の低い人々は、心房細動(AFib)を発生する可能性が有意に高い、と American College of Cardiology's 68th Annual Scientific Session で発表された。研究では、約14,000人の20年以上にわたる医療記録を分析した。研究者らは、対象者を炭水化物の摂取量により低、中等度、高摂取群に分類した。低摂取群ではAFib発生率が、中等度摂取群に比べ18% 高い傾向にあり、高摂取群に比べ16% 高い傾向にあった。
フィットネスレベルが高いほど高齢者の寿命を延ばす可能性がある(American College of Cardiology's 68th Annual Scientific Session, Abstract 19-A-15898)
フィットネスは70歳以上の人々に対し従来の心血管系リスク因子より有益である [2019-03-19]
Fitness may be more informative than traditional cardiovascular risk factors for people older than 70

70歳以上の人々の間では、フィットネスは従来の心血管系リスク因子の数よりも、生存のより優れた予測因子であることが、American College of Cardiology's 68th Annual Scientific Session で明らかにされた。最大のフィットネスを行う人は、最小のフィットネスを行う人に比べ、10年後生きている確率が倍以上であった。対照的に、患者の心血管系リスク因子の総数は、彼らの死亡リスクとは関連がなかった。研究者らは、いつもの運動について簡単に聞くことによってフィットネスを評価することは、リスク層別化を改善できる低コストで活用されていない手段である、と示唆している。

若年における大腸がんは高齢期に診断されるものとは異なる
若年発症大腸がんは高齢者大腸がんとは臨床的および遺伝的に明確に異なる特徴を有する [2019-03-19]
Colorectal cancer in patients with early onset disease has distinct clinical and genetic features from that in older patients

若年期に診断される大腸がんは、高齢期に診断される従来の大腸がんとは臨床的および遺伝的特徴は異なる、とCANCER に掲載された。若年発症患者は、50歳以上の患者に比べ、マイクロサテライト不安定性(P = 0.038)、同時性転移病変(P = 0.009)、遠位結腸または直腸病変(P < 0.0001)を有し、BRAF V600遺伝子変異が少なかった(P < 0.001)。同様に、炎症性腸疾患などの素因となる疾患を有する若年発症大腸がん患者は、それを有さない患者に比べ、異なる臨床的および遺伝的特徴を有していた。

乳がんリスクの高い女性において妊娠は乳がんリスクに影響する
妊娠の回数およびタイミングはBRCA1 または BRCA2遺伝子変異を有する女性の乳がんリスクに影響する [2019-03-19]
Number and timing of pregnancies influence breast cancer risk for women with BRCA1 or BRCA2 mutation

乳がんリスクが平均的な女性においてみられる、複数回の妊娠や母乳育児による乳がんリスクの低下は、乳がんリスクの高い者にも拡大解釈できることが確認されたとの、BRCA1 および BRCA2遺伝子変異保因者における過去最大規模の前向き研究結果が得られた。満期妊娠を2、3、4回またはそれ以上経験したBRCA1 遺伝子変異を有する女性は、満期妊娠が1回だった女性に比べ、乳がんリスクがそれぞれ21%、30%、および50% 低かった。母乳育児もまた、BRCA1 遺伝子変異保因者のリスクを軽減した。この結果は Journal of the National Cancer Institute Cancer Spectrum に掲載された。

拡大家族はアルツハイマー病発症を予知する可能性がある
アルツハイマー病の曾祖父母やいとこを有することはリスクが高いことと関連がある [2019-03-19]
Having great-grandparents or cousins with Alzheimer's disease linked to higher risk

片親がアルツハイマー病であることは、この疾患の発症リスクが高いということは知られているが、Neurology® に掲載された新たな研究の結果、第2および第3度親族がアルツハイマー病を有していても、リスクは上昇する可能性があることが示唆された。第1度親族にアルツハイマー病が1人いる者は、アルツハイマー病発症リスクが73% 高く、第1度親族により多くの罹患者がいるとさらにリスクは上昇した。第3度親族のみに3人のアルツハイマー病患者がいる場合は、発症リスクは43% 高かった。例えば、2人の曾祖父と1人の大叔父にアルツハイマー病の者がいるが、親や祖父母にはいないような場合である。

血管リスクファクターは不健康な脳と関連がある
喫煙、高血圧、糖尿病および肥満それぞれは、アルツハイマー病にみられる脳構造の変化と関連がある [2019-03-19]
Smoking, hypertension, diabetes and obesity each linked to changes in brain structure seen in Alzheimer's disease

喫煙、高血圧および脈圧、肥満および糖尿病などの私たちの血管の健康に影響する因子は不健康な脳と関連がある、と European Heart Journal に掲載された。研究者らは、脳への血液供給に関する合併症と関連があり、アルツハイマー病にみられる異常な変化に繋がる可能性のある血管リスクファクターを1つ以上有することと、脳構造との関連を調査した。高コレステロールを除き全ての血管リスクファクターは、脳萎縮が強いこと、灰白質減少および健康な白質の減少と関連があった。血管リスクファクターが多い人ほど、脳の健康度は不良であった。

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