Satellite Symposium
精神分裂病:長期的な治療目標の設定
Management of schizophrenia: Setting and meeting long-term objectives
精神分裂病の長期治療:最善を尽くしているか?
Long-term treatment: are we making the best of what we have?
精神分裂病の長期治療において抗精神病薬をきちんと服用させることは重要なことである。ひとつの対策としてはデポ剤の使用が挙げられる。従来のデポ剤は副作用などの限界を有するので、より副作用の少ないデポ剤が必要となる。ひとつの候補は非定型抗精神病薬のデポ剤である。
精神分裂病の長期治療に対する展望:現実的な対応
Perspectives for the longer term: meeting expectations
精神疾患に罹患した患者をできるだけ正常に、しかも自発性を発揮する方向で社会復帰できるように援助することは、地域精神医療の重要な目的である。そのような観点から、精神分裂病の長期治療に非定型抗精神病薬を中心とする薬物療法と心理社会的介入を併用することは重要と考えられる。
新しい抗精神病薬:異なる臨床的観点から
Novel antipsychotics: different management issues
Chue博士は、リスペリドンが治療効果と錐体外路系副作用の観点から精神分裂病治療薬として優位性をもっているという明白な所見に加えて、心電図でのQT延長、体重増加、プロラクチン上昇、糖尿病性変化、脂質代謝異常などの副作用出現頻度においても優れていることを報告した。
新しい治療薬選択の考え方と製剤について
New choices and alternatives
精神分裂病の長期薬物療法の観点から、Kane博士はすでに評価が確立している従来の抗精神病薬デポ剤の有用性と、作用 / 副作用のバランスに優れる新たな非定型抗精神病薬の特性という両者の利点を持ち合わせた持続作用型リスペリドン注射薬の有用性について報告した。この製剤の臨床導入は効果的で安定した精神分裂病治療をもたらし、良好な服薬遵守(コンプライアンス)にもつながるものとなるであろう。
Copyright
2000-2013 by HESCO International, Ltd. All rights reserved.