DOL AHA 2001 学会速報
不整脈
Arrhythmias
Special Session III:
Mechanisms and Treatment of Atrial Fibrillation
心房細動の薬物療法
Pharmacologic Treatment of Atrial Fibrillation
心房細動は、現在様々な抗不整脈薬で治療されているが、単剤では全ての患者に十分に安全で効果的であるものはない。一般的に最も使用されている薬剤は、心房細動のタイプによって、アミオダロン、プロパフェノン、フレカイニド、difeltilide、ibutilideである。心拍数は、βブロッカーかカルシウム拮抗剤の単独あるいはジギタリス製剤との併用でコントロールされている。
心房細動の非薬物療法
Non-Pharmacologic Treatment of Atrial Fibrillation
心房細動を治療するために現在用いられている非薬物療法としては、心拍数のコントロール、洞調律の維持、アブレーション(焼灼術)に大別される。心拍数コントロールは、ペースメーカーを植え込んで房室結節をアブレーションするか、ペースメーカーを植え込まずに房室結節(の伝導)を修飾することによって行われる。洞調律は補助的なペーシングや植え込み式心房除細動器、外科的なメイズ手術およびカテーテルアブレーションによって維持される。
Plenary Session III:
Late Breaking Clinical Trials
COPPA II試験 (Clinical Outcomes from the Prevention of Post-Operative Arrhythmia II;術後不整脈の防止による臨床的予後改善効果 II):
プロパフェノンの検討
Clinical Outcomes from the Prevention of Post-Operative Arrhythmia II (COPPA II):
Evaluation of Propafenone
冠動脈バイパス手術を受けた患者でプロパフェノンを中等量、短期間投与することによって術後の心房性不整脈の頻度が減少する。この効果にもかかわらず、この薬物治療によって入院期間が短縮することは無かった。
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