がん細胞内の免疫調節タンパク質を遺伝子組み換えし、細胞の化学療法への感受性を高めることにより大腸がんの予後が改善する可能性がある、とOncogene に掲載された。このスタディの結果、腫瘍細胞のPD-L1 発現が増加することは、ステージ3およびステージ4のがん患者の標準治療である化学療法を受けたと思われる患者の予後が良いことと関連があった。今後の研究で実証されれば、今回の結果は、PD-L1 ががん治療への奏効率を予測するバイオマーカーとなり得、より広範な役割を果たすことや、PD-L1 発現を増強させることによりこの悪性疾患の治療転帰が改善する可能性があることを示唆している。 |