Scientific Reports オンライン版に掲載された新たな研究により、これまで知られていなかったアルツハイマー病や関連する認知症に対する遺伝的リスク因子が明らかになった。いずれかのSNP と自然発現ミトコンドリア由来ペプチドヒューマニンのレベルとが関連しているか否かを見極めるために、研究者らは全ての検体のミトコンドリアゲノム全体のシーケンシングを行い、循環ヒューマニンレベルの14% の減少と関連しているある遺伝子変異を同定した。また彼らは、50歳超の約20,000人を対象にした縦断的研究のデータを用いて、ヒューマニンが認知的加齢を加速させることにも関係していることを明らかにした。これは、ミトコンドリアにおけるヒューマニンのSNP がヒトにおける認知機能低下に繋がることを初めて証明したものである。 |