視力障害は認知機能低下と関連がある
アルツハイマー病の早期発見にアイスキャンが使用される

9月5日、12日、19日のDOL NewsはESC特集のため、Psychiatryニュースは
お休みさせていただきました。

前頭前皮質内側部における糖代謝の低下は早期アルツハイマー病の栄養状態と関連がある [2017-09-26]
Decreased glucose metabolism in medial prefrontal areas associated with nutritional status in early Alzheimer's disease

前頭前皮質内側部の代謝低下は、特にアルツハイマー病関連の栄養問題と関連があり、脂肪量の減少が重要な役割を果たしている可能性がある、とJournal of Alzheimer's Disease に掲載された。アルツハイマー病(AD)前駆状態/早期AD群において、栄養状態は前頭前皮質内側部の局所糖代謝(rCGM)と正の相関関係にあった一方で、認知機能正常群では異なる局所的な関連性が認められた。アミロイドβ凝集および灰白質容積は、栄養状態とは関連がなかった。AD前駆状態/早期AD群のサブ解析の結果、脂肪量指数は前頭前皮質内側部のrCGMと正の相関関係にあったが、除脂肪量指数とは相関がないことが示された。

頭部外傷後の記憶力低下は脳細胞増殖を遅らせることにより予防できる可能性がある [2017-09-26]
Memory decline after head injury may be prevented by slowing brain cell growth

科学者らが伝統的に回復に役立つと信じてきた、外傷性脳損傷後の新たな脳細胞の過剰新生は、むしろ、てんかん発作や長期的な認知機能低下につながり得る、とStem Cell Reports に掲載された。ラットの実験において研究者らは、実験的脳外傷後初期には増加していた新たな脳細胞数が、1か月以内には、外傷がなかった場合に検出されたであろう新たな神経細胞の数より少ない数に劇的に減少していることを発見した。外傷後数日以内に発現する過剰なニューロン新生を、化学療法薬として治験中の薬剤と類似のもので抑制したところ、新たな脳細胞出現率は正常レベルに戻り、てんかんリスクは減少した。