◆ |
うつ病は冠動脈疾患の診断後数年間の最大の死亡予測因子である [2017-03-21] |
Depression is strongest predictor of death for years following a diagnosis of coronary heart disease |
うつ病は冠動脈疾患の診断後10年間の最大の死亡予測因子である、とAmerican College of Cardiology's 66th Annual Scientific Sessionで発表された。このスタディの結果、うつ病と診断された冠動脈疾患患者はうつ病と診断されていない者に比べ、死亡する確率が約2倍であった。これらの結果は年齢、性別、うつ病発症のタイミング、うつ病歴または心筋梗塞既往歴の有無とは関係なく、一貫して認められた。この影響は数年間持続することから、メンタルヘルスのスクリーニングおよび治療が必要であることが強調される。 |
 |
◆ |
オンラインに費やす時間やソーシャルメディアの使用頻度は孤立感を増加させることと関連がある [2017-03-14] |
Time spent online and frequency of use of social media associated with increasing feelings of isolation |
若年成人はソーシャルメディアを使用する時間が増えれば増えるほど、社会的に孤立していると感じやすくなる、とAmerican Journal of Preventive Medicine に掲載された。様々な社会的、人口統計学的因子で補正しても、1日にソーシャルメディアを2時間超使用する者は、その使用時間が30分以内の者に比べ、社会的孤立を自覚する確率が2倍以上であった。様々なソーシャルメディアプラットホームを1週間に58回以上訪れる者は、その回数が9回未満の者に比べ、社会的孤立を自覚する確率が約3倍であった。 |
 |
◆ |
モダフィニルおよびメチルフェニデートはチェスプレイヤーに競争優位性をもたらす [2017-03-14] |
Modafinil and methylphenidate give chess players a competitive advantage |
モダフィニル、メチルフェニデート、およびカフェインなどの認知機能増強薬の、時間制限のあるチェス競技における効果を計測し示した初めてのスタディが、European Neuropsychopharmacology に掲載された。研究者らは、調査された3つの物質が原因で、競技者がチェスの駒を動かすまでに要する時間が増加し、つまり時間切れのためにより多くのゲームに負けたことを示した。しかし、時間切れで負けたゲームを除いて補正し解析すると、モダフィニルおよびメチルフェニデートを内服している競技者において、有意な認知機能の改善が示された。このスタディの結果は、これらの薬剤が、適応外でどのような範囲で使用されるかに影響する可能性がある。 |
 |
◆ |
間欠性爆発性障害の患者はアルコール、タバコおよびマリファナ乱用の確率が高い [2017-03-07] |
Patients with intermittent explosive disorder more likely to abuse alcohol, tobacco and marijuana |
間欠性爆発性障害−頻回の身体的または言語的な攻撃性を特徴とする−の人々は、攻撃的な行動を頻回に示さない人々に比べ、アルコール、タバコおよびマリファナなどの薬物乱用リスクが5倍高い、とJournal of Clinical Psychiatry に掲載された。研究者らは9,200人を超える対象者のデータを解析し、攻撃的行動の重症度が上昇するほど、毎日および毎週の薬物乱用レベルも上昇することを明らかにした。この結果は、頻回の攻撃的行動歴は後の薬物乱用のリスクファクターであり、攻撃性に対する有効な治療により、若年者の薬物乱用を遅らせ、予防することさえ可能であることを示唆している。 |
 |
◆ |
数か月にわたるコルチゾール高値への曝露は肥満と関連がある [2017-03-07] |
Exposure to higher levels of cortisol over several months is associated obesity |
長期にわたりストレスを受けている人々は肥満にもなりやすいとの、身体のストレスに対する反応を調整するホルモンであるコルチゾールの毛髪中の値を調査した研究結果が、Obesity に掲載された。毛髪中のコルチゾール値が高いと腹囲が大きく、体重が重く、ボディーマスインデックス(BMI)が大きい傾向にあることが明らかにされた。BMI(≥30) または腹囲(男性≥102cm、女性≥88cm)から肥満に分類された人々は、特に毛髪中のコルチゾール値が高かった。 |
 |