スペーサーは血中循環腫瘍細胞を検出し死滅させる
GISTはNF1遺伝子変異と関連する

9月5日、12日、19日のDOL NewsはESC特集のため、Oncologyニュースは
お休みさせていただきました。

スタディの結果、IGPR-1が結腸腫瘍の増殖および薬剤耐性にどの程度寄与するかが明らかにされた [2017-09-26]
Study reveals how IGPR-1 contributes to colon tumor growth and drug resistance

これまで特徴付けされていなかったタンパク質IGPR-1(immunoglobulin containing proline rich receptor-1)が、大腸がんにおいて上昇していることが示され、Oncogenesis オンライン版に掲載された。がん細胞の生存および増殖は細胞接着に依存する。研究者らは、結腸腫瘍内のIGPR-1発現を操作することにより、IGPR-1が腫瘍の細胞接着を促進し、その結果、結腸腫瘍において重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、IGPR-1が化学療法薬ドキソルビシン/アドリアマイシンに対する腫瘍細胞の感受性を決定することが示され、IGPR-1が結腸腫瘍における薬剤耐性に寄与するメカニズムが同定された。これらの結果は、大腸がんにおけるIGPR-1を標的とした治療の有意な可能性を示している。

乳がん既往者の身体活動量を増加させることにより心的処理速度が向上する [2017-09-26]
Increased physical activity among breast cancer survivors boosts mental processing speed

乳がん既往者87人を対象としたパイロット研究の結果、身体活動量を増やすことにより治療後の心的処理速度が倍以上になった、とCancer に掲載された。運動群の女性は、情報を取り入れ使用する速度の速さを計測した処理速度が、コントロール群に比べ倍以上改善した。さらに詳しく見ると、診断後2年以内の運動群の女性は、この処理速度が改善する確率が4倍高いようであった。いくつかの認知機能面を評価した結果、処理速度のみが有意に改善した。