2014
妊娠合併症は左室肥大のリスクを上昇させる(American Heart Association and American Society of Hypertension Joint Scientific Sessions 2017, Abstract 26)
体重維持は生涯にわたり血圧を低く保つのに役立つ(American Heart Association and American Society of Hypertension Joint Scientific Sessions 2017, Poster P149)
トライアルの結果が腎除神経術の論議を再開させる(ESC, LBT Session, Abstract 3052)
InclisiranはLDLコレステロールを最長1年間低下させる(ESC, LBT Session, Abstract 3064)
睡眠の質の低下は心血管疾患につながる可能性がある(ESC, Poster Session, Abstract P6215)
TAVIは90歳超の患者において安全かつ有効である(ESC, LBT Session, Abstract Poster P4270)
弁膜症を伴う残存肺高血圧症に対するシルデナフィルの効果は不良(ESC, LBCT Session, Abstract 3815)
高コレステロールは乳がんにおける死亡リスクを低下させる(ESC, Abstract 3106)
病院到着前の抗血小板療法の利点はない(ESC, Late Breaking Registry Session, Abstract 4971)
PCIにおける最良の抗血小板薬2剤併用療法に疑問が投げかけられた(ESC, Late Breaking Registry Session, Abstract 4970)
急性MIにおける酸素補充の死亡率に対する有益性はない(ESC, LBCT Session, Abstract 3067)
BMI低値はPCI後の予後不良につながる(ESC, Poster Session, Abstract P492)
黄砂と急性心筋梗塞(ESC, Late Breaking Registry Session, Abstract 4968)
糖尿病性網膜症における強化スタチン療法の有益性に疑問が投げ掛けられた(ESC, LBT Session, Abstract 4731)
炎症を軽減することにより心血管系および肺がんのリスクが低下する(ESC, LBT Session, Abstract 1151)
早期のリスクファクター介入は洞調律を維持する(ESC, LBT Session, Abstract 1145)
LDLがどのように低下したかが重要(ESC, LBT Session, Abstract 3812)
リバーロキサバンは心血管系および下肢のイベントを減少させる(ESC, LBT Session, Abstract 1154, 1157)
塩分の過剰摂取は心不全リスクを倍増させる(ESC, Abstract 1192)
短期間の抗血小板薬2剤併用療法は長期にわたり有効性を保つ(ESC, Abstract 3831)
早期子癇前症を有する女性は出産後に左室肥大を発症する可能性がある [2017-09-26]
Women with early onset preeclampsia may develop left ventricular hypertrophy after delivery

妊娠早期に子癇前症を発症した女性は、出産1か月後に左室肥大を来す確率が高い。この変化は、子癇前症を早期−妊娠34週より前−に発症した女性においてより重篤である、とAmerican Heart Association and American Society of Hypertension Joint Scientific Sessions 2017で発表された。早期の子癇前症を来した女性は、心血管疾患リスクの高い慢性高血圧症患者に一般的に認められるよりも、さらに重篤な左室変化を来した。

健康的な体重を維持することは青年期から中年期にかけての血圧上昇予防に役立つ [2017-09-26]
Maintaining healthy weight helps prevent blood pressure increases from young adulthood into middle age

生涯にわたり健康的な体重を維持することは、−調査された他の4つの健康的な生活習慣よりも−血圧を維持するのに重要である、とAmerican Heart Association and American Society of Hypertension Joint Scientific Sessions 2017で発表された。最適な体重を維持した参加者は、加齢による血圧上昇を来す確率が41% 低かった。少なくとも4つの健康的な生活習慣を維持した人々は、青年早期から中年期にかけて血圧が上昇することなく、正常血圧を維持する確率が27% 高かった。身体活動を継続すること、または健康的な食事をすることは血圧変化と関連がなかった。

SPYRAL HTN-OFF MED:腎除神経術は降圧薬を内服していない高血圧患者の血圧を低下させる [2017-09-19]
SPYRAL HTN-OFF MED: Renal denervation lowers blood pressure in hypertensive patients not taking medication

腎除神経術は降圧薬を内服していない高血圧患者の血圧を低下させる、とのSPYRAL HTN-OFF MED試験の結果が2017 ESC Congress で発表され、Lancet に掲載された。施術3か月後、診察室における収縮期および拡張期血圧は、腎除神経術群においてそれぞれ10.0 mmHg(p<0.001)および5.3 mmHg(p=0.008)低下したのに対し、シャム群ではそれぞれ2.3 mmHg(p=NS)および0.3 mmHg(p=NS)の低下であった。24時間自由行動下血圧測定では、収縮期血圧および拡張期血圧は腎除神経群でそれぞれ5.5 mmHg(p=0.04)および4.8 mmHg(p<0.01)低下したのに対し、シャム群ではそれぞれ0.5 mmHg(p=NS)および0.4 mmHg(p=NS)の低下であった。

ORION 1:肝細胞で合成されるPCSK9を阻害する画期的新薬は年2回投与がベストである [2017-09-19]
ORION 1: Twice yearly dosing best for first-in-class investigational drug that inhibits PCSK9 synthesis in the liver

心血管系リスクが高くLDLコレステロールが上昇している患者において、inclisiran は低比重リポタンパク(LDL)コレステロールを最長1年間低下させる、とのORION 1 第II相試験の結果が2017 ESC Congress で発表された。Inclisiran 200、300、500 mg の単回投与における1年間の時間平均LDLコレステロール低下は、それぞれ、-31.6%、-38.1% および -39.8% であり、2回投与群ではそれぞれ、-31.0%、-41.1% および -46.8% であった。2回投与群の患者全てにおいて有意な効果が認められ、経時的な平均コレステロール低下は、ほぼ一定していた。これらのデータから、初回および90日後の年2回の注射が支持される。

睡眠不足および睡眠の質の低下は虚血性心疾患および脳卒中と関連がある [2017-09-19]
Poor and deteriorating sleep patterns associated with ischemic heart disease and stroke

睡眠不足は虚血性心疾患および脳卒中と関連がある、と2017 ESC Congress で発表された。この観察研究は、年1回の健康診断に登録した日本の広島の住民12,876人(平均年齢68歳)を対象とした。交絡因子で補正した結果、"睡眠不足"は虚血性心疾患および脳卒中と有意に関連があった(それぞれp<0.0001およびp<0.0001)。成因解析の結果、主観的睡眠の質不良、長い入眠時間、低い睡眠効率、および睡眠薬使用は、虚血性心疾患および脳卒中と有意に関連があった。睡眠の維持困難、短時間睡眠、および日中の眠気などによる日常生活への支障は、虚血性心疾患のみと関連があった。

経カテーテル大動脈弁置換術を施行される90歳代患者の1年後の転帰は若年患者と同等である [2017-09-19]
Nonagenarians undergoing transcatheter aortic valve implantation have similar one-year outcomes as younger patients

90歳代患者において経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)は安全かつ有効である、と2017 ESC Congress で発表された。このスタディは、ブラジルのレジストリにおいてTAVIを施行された、90歳代患者の短期(30日間)および長期(1年間)の臨床転帰を評価した。TAVI施行後30日間の総死亡率は、90歳代患者群において高かった(15.6% vs. 8.4%;p=0.004)。しかし、1年間の死亡率は90歳代患者と若年患者とで同等であった(20.9% vs. 21.8%)。30日間および1年間の脳卒中、心筋梗塞または出血の発生率は、2群間で差がなかった。

SIOVAC:弁膜症を伴う残存肺高血圧症においてシルデナフィルの使用は避けるべきである [2017-09-19]
SIOVAC: Sildenafil should be avoided in valve disease with residual pulmonary hypertension

弁膜症を伴う残存肺高血圧症患者の治療においてシルデナフィルは使用すべきではない、とのSIOVAC試験の結果が2017 ESC Congress で発表された。この薬剤のオフラベル使用は、プラセボに比べ入院リスクを倍にするなどのより不良な臨床転帰を招いた。6か月後に、シルデナフィルを内服した患者の33% およびプラセボを内服した患者の15% において、臨床複合スコアがスタディ開始時よりも悪化した(改善のオッズ比0.39;p<0.001)。主要な臨床イベントは、シルデナフィル群においてより早期かつより高頻度に発現した(p= 0.044)。

ACALM:スタチン系薬剤は乳がん発症およびそれによる死亡率が低いことと関連する [2017-09-19]
ACALM: Statins associated with lower rates of breast cancer and subsequent mortality

100万人以上を対象にした14年間のスタディにおいて、高コレステロールの女性は乳がん発症率が有意に低く死亡率が低いことが明らかにされた、と2017 ESC Congress で発表された。高コレステロールの患者は乳がんリスクが45% 低く、乳がんを発症した女性においては死亡の確率が40% 低かった。高コレステロールを治療するスタチン系薬剤の使用は、高コレステロールの診断が乳がん発症およびそれによる死亡に対し防御的に働くことの原因である可能性が高い、と研究者らは述べている。彼らは、乳がん患者におけるスタチン系薬剤の予防効果を評価する臨床試験を計画している。

SCAAR:STEMI発症時の救急車内での抗血小板療法は病院到着後に行うのと比べ利点はない [2017-09-12]
SCAAR: No advantage of ambulance over hospital for antiplatelet therapy following STEMI

ST上昇型心筋梗塞(STEMI)を発症した患者に対し、病院到着前の抗血小板療法がガイドラインにおいて推奨されているのとは対照的に、この医療行為を入院後に開始することに比べ優れている点はない、と2017 ESC Congress で発表された。この後ろ向き研究は、Swedish Coronary Angiography Angioplasty Registry (SCAAR) のデータを用いて、経皮的冠動脈インターベンションを施行されたSTEMI 患者 44,804 人を同定した。前投薬を行われた患者と行われなかった患者を比べた結果、30日死亡率(p=0.36)および、動脈閉塞、心原性ショック、神経学的合併症、または出血性合併症など他の項目から成る評価項目において、有意な有益性は認められなかった。

CHANGE DAPT:抗血小板薬2剤併用療法に関する現行ガイドラインは過去のガイドラインよりも望ましくない [2017-09-12]
CHANGE DAPT: Contemporary guidelines for dual anti-platelet therapy less preferable than older guidelines

2017 ESC Congress で表された CHANGE DAPT 試験の結果、経皮的冠動脈インターベンションを必要とする急性冠症候群(ACS)患者に対し、現行ガイドラインに従った抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)による治療は、過去のガイドラインに従うよりも望ましくない可能性があることが示唆された。クロピドグレル治療群の ACS患者 1,009人(ガイドライン変更前)に比べ、より有効なP2Y12阻害薬であるチカグレロル治療群の患者1,053人(変更後)の方が、総死亡、全ての心筋梗塞、脳卒中、または大出血から成る複合イベントのリスクが有意に高かった(5.1% vs. 7.8% ;p=0.02)。大出血のみの発現率も、変更後の方が高かった(1.2% vs. 2.7%;p=0.02)。

DETOX2X-AMI:心筋梗塞症状を有する患者において酸素療法は生存率を改善しない [2017-09-12]
DETOX2X-AMI: Oxygen therapy does not improve survival in patients with symptoms of myocardial infarction

心筋梗塞(MI)症状を有する患者に対する酸素療法は生存率を改善しない、と2017 ESC Congress で発表され、NEJM に掲載された。DETOX2X-AMI 試験には、MI 疑いの患者 6,229人が登録された。患者の半数はオープンフェイスマスクによる酸素療法群、残りの半数はルームエアーに割り付けられた。ランダム化1年後の死亡率は、2群間に統計的有意差はなかった(p=0.80)。同様に、新たなMIリスクまたはトロポニンT値で評価した心筋傷害などの副次的評価項目も、2群間で有意差はなかった。

低体重は心臓カテーテル治療後の死亡率および医療費の高値に関連する [2017-09-12]
Underweight associated with highest mortality and costs after cardiac catheterization

心臓カテーテル治療を施行された患者のうち、低体重患者は死亡率、医療費、入院期間、および再入院率が最大であるが、過体重患者ではそうではない、と100万人超の患者を対象にした解析の結果が、2017 ESC Congress で発表された。低体重患者の入院期間は標準体重患者に比べ2倍以上であり(10.5日対 5.1 日)、その結果、医療費が50% 近く高かった。合併症で補正した結果、低体重患者は標準体重患者に比べ 30日以内の再入院が18% 多く(p<0.007)、病的肥満患者では 30日以内の再入院が8.2% 少なかった(p<0.001)。過体重および肥満患者は、再入院率が最も低かった。

高齢慢性腎臓病患者は砂塵嵐後の心筋梗塞罹患リスクが最も高い [2017-09-12]
Elderly with chronic kidney disease are most vulnerable to myocardial infarction following dust storms

黄砂(AD)塵が日本の熊本県に飛来すると、その後24時間以内にこの地域の病院において急性心筋梗塞(AMI)患者が急増し、現在では新たな予測方法がリスクの最も高い患者を正確に識別するのに役立っている。AD関連AMIのリスクファクターは、75歳以上、男性、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、および慢性腎臓病(CKD)などであった。研究者らはそれぞれのリスクファクターの点数を割り当て、その結果、CKDがAD関連AMIと最も有意に関連があることを明らかにした。この研究結果は2017 ESC Congress で発表され、EHJ に掲載された。

EMPATHY:糖尿病性網膜症における目標達成に向けた強化スタチン療法の有益性に疑問が投げ掛けられた [2017-09-12]
EMPATHY: Study questions benefit of treat-to-target intensive statin therapy in diabetic retinopathy

糖尿病性網膜症を有する日本人患者におけるスタディの結果、標準スタチン治療に対する目標達成に向けた強化スタチン療法の有益性に疑問が投げ掛けられた。このEMPATHY 試験の結果は、2017 ESC Congress で発表された。高コレステロール血症および糖尿病性網膜症を有し、冠動脈疾患歴を有さない患者が、強化スタチン療法または標準スタチン単独療法を最大5.5年行う群にランダムに割りつけられた。主要評価項目(心血管イベント発生または心血管イベントによる死亡の複合)は、強化スタチン療法により有意に減少しなかった(p=0.15)。しかし、強化療法により副次的評価項目である脳イベント(p=0.01)、特に脳梗塞(p=0.002)は有意に減少した。

CANTOS:カナキヌマブは炎症を軽減することにより心血管疾患および肺がんのリスクを低下させる [2017-09-05]
CANTOS:Canakinumab cuts cardiovascular disease and lung cancer risk by reducing inflammation

IL-1β阻害薬カナキヌマブは炎症を軽減することにより心血管疾患および肺がんのリスクを低下させる、とのCANTOSトライアルの結果が2017 ESC Congress で発表され、NEJM に掲載された。スタディは、心筋梗塞の既往を有し高感度C反応性蛋白レベルが高値の患者10,061人を対象とした。150または300 mgのカナキヌマブにより、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中、または心血管死のリスクが、それぞれの用量につき15%および14%低下した。予備的解析の結果、カナキヌマブは肺がん罹患率に加え、全てのがん死亡率、特に肺がんによる死亡率を劇的に低下させることが示された。

RACE 3:リスクファクターに基づく心房細動のアップストリーム治療は洞調律維持率を改善する [2017-09-05]
RACE 3: Risk factor-driven upstream atrial fibrillation therapy improves sinus rhythm maintenance

早期の短時間持続する心房細動および心不全を有する患者において、リスクファクターに基づくアップストリーム治療によるリズムコントロールは、洞調律維持において有効で実行可能かつ安全である、とのRACE 3 トライアルの結果が2017 ESC Congress で発表された。この新たなアップストリーム療法は、きめ細かいリスクファクターの治療および生活習慣の改善などであった。この治療は、電気的除細動の少なくとも3週間前に開始され、12か月間継続された。1年後に洞調律であったのは、アップストリーム治療群の75%に対し、コントロール群では63%であった(p=0.021)。抗不整脈薬使用や電気的除細動の回数は、2群間で差がなかった。

LDLコレステロール低下による臨床的有益性は、それがどのように低下したかに依存する [2017-09-05]
Clinical benefit of LDL-cholesterol lowering depends on how it is lowered

低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール低下療法の有益性は、それがどのように低下したかに依存する、との遺伝学的トライアルの結果が2017 ESC Congressで発表され、JAMA に掲載された。このスタディは、心血管疾患リスクにおけるLDLの因果関係は、アポリポ蛋白B(apoB)で計測される循環LDL粒子濃度によって決定され、LDLコレステロールで計測されるこれらの粒子に運搬されるコレステロール量ではないことを示した。したがって、LDLコレステロール低下療法の臨床的有益性は、apoB の減少、つまりLDLコレステロールがどのように低下したかに依存する可能性がある。

COMPASS & COMPASS PAD:リバーロキサバンは安定冠動脈疾患および末梢動脈疾患のアウトカムを改善する [2017-09-05]
COMPASS & COMPASS PAD: Rivaroxaban improves outcomes in stable coronary and peripheral artery disease

安定冠動脈疾患または末梢動脈疾患患者において、リバーロキサバンとアスピリンの併用は脳卒中および心筋梗塞(MI)を減少させ、下肢切断リスクを低下させる、とのトライアルの結果が2017 ESC Congressで発表され、NEJM に掲載された。主なトライアルであるCOMPASSにおいて、アスピリンにリバーロキサバンを併用することで、アスピリン単独に比べ、心血管死、脳卒中、またはMIを24%減少させ、生存率を18%改善した。付随試験であるCOMPASS PADトライアルにおいて、リバーロキサバンとアスピリンの併用は、末梢動脈疾患患者において下肢切断を含む下肢を脅かす虚血を46%減少させた。

塩分の過剰摂取は血圧と関係なく心不全リスクを著明に上昇させる [2017-09-05]
Elevated salt intake markedly increases heart failure risk independent of blood pressure

塩分の過剰摂取は心不全リスクを倍増させる、との4,000人超を対象とした12年間のスタディ結果が、2017 ESC Congressで発表された。追跡期間中に、121人の男女が新たに心不全を発症した。年齢、性別、スタディ年数および地域で補正したモデルにおいて、塩分摂取量第2、第3、第4、第5五分位におけるハザード比は、第1五分位におけるそれと比較し、0.83、1.40、1.70および2.10であった。収縮期血圧、血清総コレステロール値およびBMIでさらに補正した結果、ハザード比は1.13、1.45、1.56および1.75であった。この塩分摂取による心不全リスクの上昇は、血圧とは関係がなかった。

NIPPON:薬剤溶出性ステント留置後、短期の抗血小板薬2剤併用療法は長期療法と同等に有益である [2017-09-05]
NIPPON: Short course dual antiplatelet therapy following drug-eluting stent placement as beneficial as longer course

NIPPON:薬剤溶出性ステント留置後、抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)を受けた患者の3年間の追跡において、短期間のDAPTが長期療法と同等に有益性が持続することが示された。3年間の追跡期間中3,307人の患者が対象とされ、6か月の治療と18か月の治療とで安全性および有効性のエンドポイントは2群間で統計学的に有意差はなかったが、長期DAPT群においてアウトカムが良好な率が高かった(p=0.17)。このNIPPONスタディの長期追跡の結果は、2017 ESC Congress で発表された。