2014
ドローンは心停止の人々を救う可能性がある
乗馬、リズムおよび音楽療法は脳卒中後の回復を促進する
TAVIの方が外科手術よりも脳卒中リスクが低い(EuroPCR 2017, Hot Line/Late Breaking Trial)

6月13日、20日のDOL NewsはASCO特集のため、
Cardiologyニュースはお休みさせていただきました。

ドローンは救急車に比べ院外心停止に対する応答時間を改善する [2017-06-27]
Drones improve response times for out-of-hospital cardiac arrests compared to an ambulance

院外心停止に関するシミュレーション研究において、自動体外式除細動器を運ぶドローンは救急隊(EMS)よりも有意に短時間で到着した、とJAMA に掲載された。遠隔操作による約2マイルの飛行(中央値)が、18回にわたり施行された。EMSへの通報から派遣までの所要時間中央値は3分、ドローンの離陸までは3秒であった。ドローンの離陸から現場到着までは5分21秒、EMSの現場到着までは22分であった。すべてのケースでドローンはEMSよりも早く到着し、応答時間における縮小時間中央値は16分39秒であった。

身体的、感覚的、認知および社会活動に従事する患者は脳卒中後の回復が改善する [2017-06-27]
Engaging patients in physical, sensory, cognitive and social activities improves recovery after stroke

脳活動を刺激し増加させる身体的、感覚的、認知および社会的因子を組み合わせた動機づけ包括的治療を用いると、脳卒中後数年経過しても有意な改善は可能である、と Stroke に掲載された。研究者らは、10か月〜5年前に脳卒中を患ったスウェーデン人の男女123人(50〜75歳)を調査した。脳卒中既往者は、リズムおよび音楽療法、乗馬療法または通常の治療を行う群(コントロール群)にランダムに割り付けられた。回復している認識が増加した既往者のうち、56%は乗馬群、38%はリズムおよび音楽群であり、17%は通常治療群であった。

SURTAVI:手術リスクが中等度の患者は、外科手術よりもTAVIの方が脳卒中リスクは低い [2017-06-06]
SURTAVI: Patients at intermediate risk for surgery have lower stroke risk with TAVI than surgery

手術リスクが中等度の患者は、大動脈弁置換術よりも経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)の方が脳卒中などの神経学的合併症が少ない、との大規模ランダム化SURTAVI (Surgical Replacement and Transcatheter Aortic Valve Implantation)トライアルの結果が、初めてEuroPCR 2017で発表された。このトライアルの結果、術後30日間の早期脳卒中発生率は、TAVI施行群(3.3%)において大動脈弁置換術施行群(5.4%)よりも有意に低い(p=0.031)ことが示された。脳卒中発生率は、2年後の時点においてもTAVIにおいて外科手術よりも低いままであった(6.3% vs. 8.0%、p=0.143)。