心筋梗塞(MI)既往患者にうつ状態の者は多いが、MI既往のない者に比べ抗うつ薬を処方されている割合は低い、と2016年EuroHeartCareで発表された。今回のPAROKRANKトライアルのサブスタディにおいて、MI既往患者の14%がうつ症状を有していたのに対し、コントロール群では7%であった。うつや消耗の症状は、MIリスクを倍にした。自宅および職場でのストレスが多い者はコントロール群よりもMI患者に多かった(それぞれ18%対11%、42%対32%)。しかし、うつ病を有するMI患者ではわずか16%しか抗うつ薬を投与されていなかったのに対し、うつ病を有するコントロール群におけるその割合は42%であった。 |