I-SPY 2 トライアルの結果、HER2-陽性乳がん患者に対する抗体薬物複合体トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)とペルツズマブの併用による術前補助療法は、パクリタキセルとトラスツズマブの併用よりも有益であることが示された、と2016年American Association for Cancer Research(AACR)年次集会で発表された。pCRのデータに基づくと、T-DM1とペルツズマブ併用療法により、3つのバイオマーカーシグネチャのいずれかを有するHER2-陽性乳がん女性において、90〜94%の有益な結果をもたらす可能性があることが、今回のトライアルの独自の統計学的手法により確認された。これらの結果は有望ではあるが、第III相検証的試験が必要であると筆者らは強調している。 |