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新たな画像法により脳卒中後の治療後脳内出血のリスクを予測できる可能性がある [2016-06-28] |
New imaging method may predict risk of post-treatment brain hemorrhage after stroke |
Neurology に掲載された脳卒中患者のスタディにおいて、脳MRI検査から、保護的な血液脳関門の破壊度合いと侵襲的脳卒中治療後の出血重症度に関連のあることが確認された。新たな画像処理法を用いることにより、血液脳関門の破壊度合いが大きいと、血管内治療後出血が重度であることが明らかにされた。特に、血液脳関門の広範な破壊は脳内出血と関連があった。さらにこの結果により、血液脳関門障害部位と治療後脳内出血との関連が示された。 |
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急性冠症候群患者における睡眠障害の存在は血管形成術後の主要心血管系イベントを予測する [2016-06-28] |
Presence of sleep disorders in patients with acute coronary syndrome predicts major cardiovascular events after angioplasty |
急性冠症候群に対し経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行された患者は、睡眠時無呼吸などの睡眠呼吸障害を有すると、死亡、心不全、心筋梗塞および脳卒中のリスクが高い可能性がある、とJournal of the American Heart Associationに掲載された。PCIが成功し、平均5.6年追跡された急性冠症候群患者241人(平均年齢64歳)中、52.3%が睡眠呼吸障害を有していた。睡眠呼吸障害を有する者のうち21.4%が、主要心血管系イベントを来した。睡眠呼吸障害を有さない者のうち心血管系イベントを来したのは、わずか7.8%であった。 |
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心房細動を新規に発症した女性はがんリスクが高いことが明らかにされた [2016-06-07] |
Elevated cancer risk found among women with new-onset atrial fibrillation |
健常女性35,000人を20年間追跡した結果、心房細動(AF)を新規に発症した女性はがんのリスクが高かった、とJAMA Cardiologyオンライン版に掲載された。Women's Health Studyの研究者らは、45歳以上の女性34,691人を追跡した。AF新規発症後3か月間のがん相対リスクは高かったが、長期ではより軽度のリスク上昇が持続し、がんによる死亡リスクが高い傾向が観察された。がんのサブタイプを調査した結果、AFは結腸がんと最も強力な関連があった。 |
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化石燃料の燃焼、チリやゴミによる大気汚染物質は高血圧発症と関連がある [2016-06-07] |
Air pollutants associated with combustion of fossil fuels, dust and dirt linked to developing hypertension |
石炭燃焼、自動車の排出ガス、大気ダストやチリなどによる一部の大気汚染物質への短期、長期いずれの曝露も、高血圧発症と関連する、とHypertensionに掲載された。高血圧は、亜硫酸ガス、および微小粒子状物質(チリ、ゴミ、煤煙、液滴など)への短期的曝露と有意に関連があり、また二酸化窒素への長期曝露とも関連があった。オゾンや一酸化炭素への短期曝露では関連がなかったが、これにはさらなる研究が必要である。 |
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