• AHA
  • ESC
  • ASCO
  • ACC
  • RSNA
  • ISC
  • SABCS
  • AACR
  • APA
  • Archives
株式会社ヘスコインターナショナルは、法令を遵守し本サイトをご利用いただく皆様の個人情報の取り扱いに細心の注意を払っております。
活動的な生活習慣は灰白質を温存しアルツハイマー病を遅延させる
読み書きおよびゲームをすることは脳を健康に保つのに役立つ可能性がある

11月6日、13日、20日のDOL NewsはAHA特集のためPsychiatryニュースは
お休みさせていただきました。



MR画像から身体活動性の脳に対する神経保護的および疾患調整的な影響が示された [2012-11-27]
MR imaging demonstrates neuroprotective and disease moderating influence of physical activity on the brain

活動的な生活習慣は高齢者の脳灰白質を温存するのに役立ち、認知症やアルツハイマー病(AD)の負担を軽減し得るとのMRIベースのスタディの結果が2012年Radiological Society of North America学会で発表された。研究者らは、活動的な生活習慣がどのように脳の構造に影響するかをCardiovascular Health Studyの対象成人876人において調査した。対象者らの状態は認知機能正常からアルツハイマー性認知症の範囲にわたった。BMIや生活習慣などの20年間の臨床データと磁気共鳴画像(MRI)を用いたボクセルに基づく形態計測法を用いて、エネルギー産出と灰白質体積との関連をモデル化した。年齢、頭囲、認知機能障害、性別、BMI、教育、スタディを行った地域および白質疾患で補正した結果、エネルギー産出と認知機能に極めて重要な脳領域の灰白質体積との間に強力な相関が認められた。カロリー消費が大きいほど海馬、後部帯状回および基底核を含む前頭葉、側頭葉および頭頂部灰白質の体積が大きかった。認知機能正常から臨床的に認知症である状態までの範囲にわたり、エネルギー産出が大きいことと脳組織残存量が大きいこととには強い相関関係が認められた。

老年期において認知機能活動が頻回であると多くの脳領域において微細構造の完全性が高い [2012-11-27]
Frequent late life cognitive activity linked to greater microstructural integrity in a number of brain regions

読み書きなどの知的活動は高齢者の脳組織の完全性を保持し得るとのスタディ結果が2012年Radiological Society of North America年次集会で発表された。このスタディではRush Memory and Aging Projectの高齢参加者152人(平均年齢81歳)を対象とした。参加者は認知症を有さないか軽度認知障害を有する者であった。研究者らは参加者に、知的な興味をもたせるような活動のリストから前年に参加した活動の頻度を1〜5で評価させた。これらの知的活動は新聞や雑誌を読むこと、手紙を書くことおよびカードやボードゲームをすることなどであった。参加者は、臨床評価から1年以内に1.5-TMRスキャナーを用いた脳の磁気共鳴画像検査を施行された。研究者らは解剖学的および拡散テンソル画像データを収集し、それを用いて拡散異方性マップを作成した。解析の結果、老年期の認知活動の頻度と脳の拡散異方性の値が高いこととに有意な関連が認められた。筆者らによると、拡散異方性の値は年齢とともに低下する。認知活動頻度の高い高齢者において拡散異方性の値が高いことから、これらの人々は若年者と同様な脳特性を有することが示唆された。