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2012年のがん臨床における上位を占める進歩はprecision medicine(個別化医療)、がんスクリーニングおよび治療耐性の克服である [2012-12-25] |
Top clinical cancer advances of 2012 include precision medicine, cancer screening and overcoming treatment resistance |
American Society of Clinical Oncologyの年間の上位を占めるがんの進歩に関する年次報告であるClinical Cancer Advances 2012: ASCO's Annual Report on Progress Against Cancerでは、precision medicine、がんスクリーニングおよび治療耐性の克服における主要な業績に脚光を当てた。これらの進歩の多くが、がんの複雑な生物学に対する我々の高まる理解から得られた治療法である。今年の上位を占めるがんの進歩には進行乳がんの進行を遅延させる2つの新たな治療が含まれた:1つ目ではホルモン療法に標的治療を加えることにより閉経後女性の進行ホルモン受容体陽性乳がんの進行が遅延することが示され、もう1つはTDM-1と呼ばれる武装抗体によりHER2陽性乳がん細胞に薬剤を運搬し健康細胞のみ残存させる方法に焦点を当てた。引用された他の研究は、術前化学療法および放射線療法により食道がんの生存率が改善すること、フレキシブルS状結腸鏡を用いたスクリーニングにより大腸がん発症率や死亡率が低下するとのスタディ、および新たな標的治療により進行前立腺がん患者の生存期間が延長することを示した研究などであった。この報告は今年で8年目になるが、87のスタディを特集し、うち17はこの報告の21人の編集委員会による主要な進歩として選定された。 |
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急性の健康上のリスクと放射性がんリスクとは比較検討される必要がある [2012-12-25] |
Immediate health risk must be weighed against radiation-induced cancer risk |
医療被爆による生涯のがんリスクはより急性の健康リスクと比較し過剰に強調されている可能性があるとの新たなスタディの結果がRadiology誌に掲載された。研究者らはCT被爆量のデータと数理モデルを用いて医療被爆のリスク−ベネフィット力学をより理解した。解析の結果に基づき、研究者らは早期がんの33歳男性が睾丸摘出術後10年以内にCTでの追跡調査を施行された場合、放射線被爆によるがんの可能性よりも生涯の精巣がん死のリスクがやや高いと予測した。精巣がん死リスクの方が急性であるため、精巣がんによる寿命の短縮は放射線被爆によるがんを原因とする寿命の短縮よりも3倍以上大きかった。この傾向は検討されたケース全てにおいて一致しており、医師が方針決定するのに役立つ概念を提供している。このスタディは精巣がん患者に焦点を当てたが、放射線被爆によるがんのリスクのタイミングに関する概念は、より急性の健康上のリスクを避けるのにCTが必要な他のケースにも通ずる。 |
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ATLAS:タモキシフェン術後療法を10年間に延長することにより乳がんの遅発性再発リスクが軽減し生存期間が改善した [2012-12-18] |
ATLAS: Extending duration of adjuvant tamoxifen treatment to 10 years reduced risk for late breast cancer recurrence and improved survival |
10年間のタモキシフェン術後補助療法は現在の標準的な5年間のタモキシフェン投与と比べ、エストロゲン受容体(ER)陽性乳がん女性に対する遅発性再発および乳がん死からの保護効果が高いとの国際的な研究―Adjuvant Tamoxifen — Longer Against Shorter(ATLAS)の結果が示された。この結果は2012 CTRC-AACRサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表され同時にLancetに掲載された。研究者らはER陽性乳がん女性6,846人を組み入れた。半数はリンパ節転移陽性でありタモキシフェンを5年間投与されていた。患者はさらに、5年間治療を継続する群またはそこで治療を中止する群に無作為に割り付けられた。診断後5〜9年間の再発率や死亡率に対して治療群による違いは少なかった。しかし、診断後10年目以降20年目まででは、タモキシフェンを継続した女性は5年後に中止した女性よりも再発率が25%低く、乳がん死亡率が29%低かった。診断後5〜14年の乳がん死リスクは、治療を継続した者で12.2%であったのに対し、中止した者では15%であった―absolute gainは2.8%であった。最も有益性が高いのは診断後10〜14年であった。 |
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乳がんの局所または領域再発部位の外科的完全切除後の化学療法は生存率を上昇させた [2012-12-18] |
Chemotherapy after complete surgical removal of local or regional breast cancer recurrence increased survival rates |
術後補助化学療法は孤発性の局所または領域再発乳がん女性の無病生存率および全生存率を上昇させたとのデータが2012 CTRC-AACRサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された。研究者らは孤発性の局所または領域再発を有する患者162人を評価した;85人は術後補助化学療法を施行され、77人は施行されなかった。5年無病生存率は術後補助化学療法を施行された女性で69%であり、施行されなかった女性では57%であった。全生存率は化学療法を施行された患者で88%であり、施行されなかった患者では76%であった。エストロゲン受容体(ER)陰性乳がん女性において有益性が最も高く、5年無病生存率は化学療法を施行された群で67%であり、施行されなかった群では35%であった。さらに、これらの患者群においては、化学療法を施行された群の全生存率は79%であり、施行されなかった群では69%であった。ER陽性患者においては、5年無病生存率は化学療法を施行された群で70%であり施行されなかった群では69%であった。ER陽性患者全生存率は化学療法を施行された群で94%であり施行されなかった群では80%であった。 |
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UK START:10年のフォローアップの結果、早期乳がん治療のための小分割放射線療法は安全で有効であった [2012-12-18] |
UK START: Hypofractionated radiotherapy was safe and effective for early breast cancer treatment at 10-year follow-up |
適正線量の小分割放射線療法は健康組織への負担が軽く局所−領域早期乳がんコントロールに有効であるとのU.K. Standardization of Breast Radiotherapy Trials(START)の結果が、2012 CTRC-AACRサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された。1999〜2002年の間に浸潤性乳がんを完全切除された女性4,451人がSTART AまたはSTART Bいずれかの無作為化コントロールトライアルに組み入れられた。START Aでは術後放射線療法を50Gy(25 fraction)で5週間にわたり施行される群と、41.6Gy(13 fraction)または39Gy(13 fraction)を5週間にわたり施行される群とを比較した。START Bでは50Gy(25 fraction)で5週間施行する群と40Gy(15 fraction)を3週間施行する群とを比較した。データの結果、START Aで平均9.3年間追跡された女性2,236人においては139件の局所腫瘍再発が認められ、平均9.9年間追跡されたSTART Bでは2,215人の女性において95件の局所再発が認められた。10年局所−領域再発率は、START Aで50Gy照射後は7.4%、41.6Gy照射後は6.3%、39Gy照射後は8.8%であった。3週間15 fractionスケジュールが現在英国における標準治療であり、他の国々においてもますます一般的になりつつある。 |
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若年の乳がん女性は高齢の乳がん女性よりも術前補助化学療法への反応が良好である [2012-12-18] |
Young women with breast cancer respond better to neoadjuvant chemotherapy than older women |
35歳以下の乳がん女性は高齢女性よりも術前補助化学療法後の病理学的完全寛解に達しやすいとのデータが2012 CTRC-AACRサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された。研究者らは、手術可能または局所進行非転移性乳がんに対し術前補助化学療法を施行された女性8,949人を含むドイツの8つのスタディのデータを評価した。彼らは35歳以下の女性704人からなるサブグループの病理学的完全寛解および無病生存率を高齢女性のそれらと比較した。病理学的完全寛解率は非常に若年の女性において有意に高かった(23.6%に対し高齢女性では15.7%)。この差はトリプルネガティブ乳がんおよびルミナル乳がん女性に限られた。腫瘍生物学は病理学的完全寛解や生存率を予測するのに重要な役割を果たすようであった。ルミナルA型がんの女性の無病生存率は病理学的完全寛解ではなく年齢により予測された。しかし、無病生存率が最も不良なのはこのタイプのがんで、病理学的完全寛解に達しなかった35歳未満の女性であった。無病生存率が最も良好だったのは病理学的完全寛解に達した35歳未満の女性であった。 |
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治験薬とレトロゾールの併用は転移性ER陽性乳がんにおいて臨床的有益性を示した [2012-12-18] |
Combination of investigational agent and letrozole demonstrated clinical benefit in metastatic ER-positive breast cancer |
治験薬PD 0332991とレトロゾールの併用は進行エストロゲン受容体陽性乳がんの無増悪生存期間中央値を有意に改善したとの第II相試験の結果が2012 CTRC-AACRサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された。PD 0332991は、細胞周期進行を阻害することにより細胞DNA合成を阻害する新たな選択的経口サイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害剤である。研究者らは、転移性エストロゲン受容体(ER)陽性乳がんの閉経後女性66人を、PD 0332991とレトロゾールの併用群またはレトロゾール単独群に無作為に割り付けた。無増悪生存期間は併用群で26.1か月であったのに対しレトロゾール単独群では7.5か月であった。測定可能な疾患を有する患者における奏効率は併用群で45%であり、レトロゾール単独群では31%であった。臨床上の有益率は併用治療群で70%であり、レトロゾール単独群で44%であった。サイクリンD1増幅またはp16傷害のバイオマーカーをレトロスペクティブに解析した結果、ER陽性はPD 0332991の有益性を最も受けやすい患者を選択するのに必要な唯一のバイオマーカーであることが明らかにされた。 |
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乳がん女性においては化学療法前から神経認知問題が存在する可能性がある [2012-12-18] |
Neurocognitive problems may be present before chemotherapy in women with breast cancer |
化学療法を施行され認知機能の問題を経験する、一般的に"ケモブレイン"と呼ばれる症状を有する女性は治療開始前から神経認知反応の変化を示すとのデータが2012 CTRC-AACRサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された。研究者らは機能的磁気共鳴画像(fMRI)を用いて、術後補助化学療法を施行された女性28人、放射療法を施行された女性37人および健康なコントロール32人の神経認知反応を検査した。治療前および治療1か月後に参加者は、fMRI画像検査中に様々なレベルの認知制御を必要とする言語作業記憶課題を行った。また、倦怠感に関して自己報告を行った。化学療法を施行された女性は、治療前および治療後1か月に有意に高レベルの倦怠感を訴え認知機能検査の正確性が低かった。さらに、倦怠感が強いほど検査の成績が不良でありスタディ期間中に報告される認知機能の問題が多かった。治療前の脳画像は両治療群においてコントロール群よりも課題を施行するのに必要な領域の機能が低下しており、化学療法を待機している女性においてより多く認められた。放射線療法群の成績は他の2群の成績の中間であった。マインドフルネス介入、心理的サポート、認知行動療法および運動療法などの乳がん診断後のストレスを除去する既存の介入を研究者らは推奨している。 |
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Cabozantinibは去勢抵抗性前立腺がん患者の骨スキャン上の腫瘍を縮小し骨痛を軽減した [2012-12-11] |
Cabozantinib reduced tumors on boned scans and decreased bone pain in patients with castration-resistant prostate cancer |
ある新たな薬剤が骨転移を来した前立腺がんに対し劇的かつ迅速な効果をもたらしたとのスタディ結果がJournal of Clinical Oncology に掲載された。このトライアルは去勢抵抗性前立腺がん男性171人を組み入れた。Cabozantinibで治療を受けた患者の約3分の2が骨スキャン上改善を示し、12%は骨スキャンにおける異常集積が完全に消失した。骨スキャンの改善に加え、骨痛を有していた患者の67%が疼痛コントロールの改善を報告し、56%はcabozantinib治療後に麻薬系鎮痛薬使用量が減少したかまたは使用を中止した。このスタディは、12週間のcabozantinib投与後に患者をcabozantinibを継続するかまたはプラセボを投与されるかの群に無作為化されるとして開始された。無作為化された患者31人において、cabozantinib内服群においては中央値23.9週後にがんが進行したのに対しプラセボ群では5.9週後であった。骨スキャンにおける劇的な効果のため、またプラセボ群患者においては実薬群を継続した群よりもはるかに速くがんが進行したため、無作為化は早期に中止された。 |
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卵巣がんを有する糖尿病患者においては糖尿病に対しメトホルミンを内服している方が生存率は良好である [2012-12-11] |
Survival rate better for diabetic patients with ovarian cancer who were on metformin for their diabetes |
糖尿病に対しメトホルミンを内服している卵巣がんを有する糖尿病患者は、これを内服していない患者よりも生存率が良好であるとのスタディ結果がCancer オンライン版に掲載された。研究者らはメトホルミンを内服している卵巣がん患者61人とメトホルミンを内服していない患者178人を比較した。メトホルミンを内服していた患者の67%が5年後も生存していたのに対し、この薬剤を内服していなかった群におけるその割合は47%であった。ボディーマスインデックス、がん重症度、化学療法の種類および手術の質などの因子を解析した結果、メトホルミンを内服している患者はこれを内服していない患者よりも生存率が3.7倍高いことが示された。この結果は、単にメトホルミン内服と生存率が良好であることとの相関を示したものである。このスタディで観察されたことが卵巣がん患者におけるメトホルミンの真の有益性を示しているのかを解明する、さらなるスタディが必要である。 |
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心臓や胸部CT画像を繰り返すことにより若年女性の10年間の乳がんリスクが2倍以上になる [2012-12-04] |
Repeat cardiac and chest CT imaging more than doubles a young woman's 10 year risk of breast cancer |
約250,000人の女性における2000〜2010年の記録を再検討した結果、若年女性や検査を繰り返された患者など一部の女性においてCTや核医学検査が多いことにより乳がんリスクが上昇することが示されたとの研究結果が、2012年Radiological Society of North America年次集会で発表された。研究者らは、乳房被曝のCT検査を施行された患者1,656人のCT放射線量情報を収集し、新たな自動計算法を用いて患者の有効被曝量および乳房に吸収された放射線量を推定した。また核医学検査を受けた患者5,507人における放射線医薬品の用量およびそれに伴う被曝量を解析した。その後、女性らの画像検査に関連した乳がんリスクを推定し、潜在的乳がん発症リスクとを比較した。胸部および/または心臓CT検査を数回受けた女性は、乳がん発症リスクが20%高かった。乳がんのリスクファクターを有さない小児または若年成人であれば、10年間の乳がん発症リスクは倍になると考えられる。画像検査関連リスクを低下させるために筆者らは、各々の検査に伴う被曝量を解析し多時相プロトコールの使用を減らし可能な限り被曝量軽減ソフトウェアを導入し被曝量を最小とするように助言している。 |
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スクリーニングのマンモグラフィーで検出されたがんの20%近くが40〜49歳の女性であった [2012-12-04] |
Nearly 20 percent of cancers detected with screening mammography were among women between ages 40 and 49 |
2009年にU.S. Preventive Services Task Force(USPSTF)により発行されたスクリーニングマンモグラフィーに関する改定ガイドラインの影響を評価した結果、勧告によりがんの見落としやスクリーニング辞退につながる可能性のあることが示されたとの2つのスタディ結果が2012年Radiological Society of North America年次集会で発表された。1つ目のスタディで研究者らは4年間のスクリーニングマンモグラフィーのデータ43,351例を解析し、205例の乳がんを検出した。このスタディでスクリーニングされた女性のうち14,528人、つまり33.5%が40〜49歳であった。検出された205例の乳がんのうち39例(19%)は40〜49歳であった。これらのがんのうち50%超(39例中21例)は進行の速いがんであった。乳がんと診断された40〜49歳の女性のうち、第一度近親者に閉経前乳がんを発症していたのはわずか3人であった。彼女らのデータは、年1回のマンモグラフィーを40歳から開始するとのAmerican Cancer Societyの勧告を支持するものであると筆者らは述べている。2つ目のスタディにおいて研究チームは、2005〜2009年にかけての複合年間スクリーニングマンモグラフィー使用率は0.9%上昇したが、2009年から2010年にかけて使用率は4.3%減少したことを明らかにした。 |
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スクリーニングマンモグラフィーによる散乱放射線の被爆量は微々たるもので患者に対するリスクは無視できるものである [2012-12-04] |
Scatter radiation from screening mammography is minimal with negligible risk to the patient |
マンモグラフィーによる乳房周辺の被曝線量は無視できる程度であるか非常に低く、がんのリスクとはならないものであるとのスタディ結果が2012年Radiological Society of North America学会で発表された。散乱放射線の影響の可能性をより理解するために研究者らは、スクリーニングデジタルマンモグラフィー中に甲状腺、唾液腺、胸骨、子宮および水晶体の被曝量を計測した。スタディ対象群の女性207人それぞれが2方向のスクリーニングマンモグラフィー施行中に6つの光刺激ルミネセンス線量計を装着した。検査直後の線量計の解析の結果、乳房以外の数か所の被曝量は無視できる程度から非常に低い程度の範囲内であった。例えば、唾液腺や甲状腺への臓器平均被曝線量は0.05mGyと推定された。これらの放射線量は人々が浴びる自然放射線の一部に過ぎない。実際、胸骨以外の全ての部位の被曝量は年間自然放射線被曝量の2%未満であった。目から臍部にかけて計測された被曝量は微々たるものであった。研究者らは、マンモグラフィー施行の際の甲状腺シールドは不要であると述べている。 |
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PET/CTの結果ケモブレイン現象の症状に関連した局所脳代謝が減少していることが示された [2012-12-04] |
PET/CT demonstrates decreases in regional brain metabolism that are associated with symptoms of the chemo brain phenomenon |
ポジトロン断層撮影とコンピューター断層撮影の組み合わせ(PET/CT)により、化学療法を施行されている患者に一般的にみられる副作用であるケモブレイン(集中力や記憶力に影響する)の生理学的エビデンスが認められたとの研究結果が2012年Radiological Society of North America学会で発表された。この愁訴は一般的であるかもしれないが、ケモブレイン現象の原因を特定するのはこれまで困難であった。磁気共鳴画像を用いた過去のいくつかのスタディでは、化学療法後の脳体積の小さな変化が検出されたが、決定的な関連は明らかにされなかった。脳の外観に対する化学療法の影響を調査するのではなく、研究者らはPET/CTを用いて化学療法後の脳代謝の変化を評価した。彼らは乳がんに対し化学療法を施行された患者128人のPET/CT画像の結果を解析した。彼らは化学療法前後の脳代謝の相違を識別するのに役立つ特別なソフトウエアを使用した。その結果を患者の病歴、神経学的所見および化学療法プロトコールと関連付けた。PET/CTの結果、ケモブレイン現象の症状と密接に関連する局所的脳代謝の統計学的有意な減少が示された。特に、計画を立てたり優先順位を付けたりする役割を担うと考えられている脳領域において、化学療法後にエネルギー使用が少なかった。筆者らは、PET/CTは臨床診断を容易にし早期介入を可能とするのに役立つと信じている。 |
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