面白い映画やホームコメディーを見ることは血管機能に好影響を及ぼし、精神的ストレスを引き起こす映画を見た後には逆の影響が認められたと2011
年European Society of Cardiology学会で発表された。笑いなどのポジティブな感情を研究しようという案は、いくつかのスタディにより精神的ストレスにより血管収縮が引き起こされることが示されたことにより生じた。今回のスタディではボランティアがある日は面白い映画の一部分を観、別の日にストレスフルな映画の始まり部分を観た。ストレスフルな映画を観ると彼らの血管は、血流を減少させる不健康な反応の可能性のある血管収縮を起こした。この結果により、精神ストレスと血管狭窄に関連があることを示唆した過去のスタディの結果が再確認された。しかし、面白い映画を観た後に血管は拡張した。全体として、300の計測がなされ、笑い期
(血管拡張)と精神的ストレス期(血管収縮)とで血管内径は30〜50%異なっていた。笑った後の血管内皮の変化は一貫しており、運動やスタチン使用で認められる有益性に類似していると筆者らは述べている。
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