ワールドトレードセンター(WTC)攻撃の生存者のほとんど全てが心的外傷後ストレス障害を経験しているとのスタディ結果がAmerican Journal
of Epidemiologに掲載された。この研究は初回の飛行機の激突とその後のタワーの崩壊との間にいずれかのタワー内におり、WTC救助/復旧活動に参加しなかった市民生存者3,271人(18歳以上)に対するインタビューに基づき行われた。災害の2〜3年後に、タワーから非難した市民3,271人のうち95.6%が少なくとも1つの心的外傷後ストレス症状を有していると報告し、15%が心的外傷後ストレス障害(PTSD)スクリーニングにおいて陽性であった。女性およびマイノリティは特にPTSDリスクが高かったが、PTSDの最も強い人口統計学的リスクファクターは低所得であった。テロの攻撃への直接暴露の5つの特徴がPTSDの予測因子であった:1つの重要な動因は避難開始の遅延であった。他の予測因子は高層階にいたこと、タワーの崩壊による粉塵に巻き込まれたこと、個人的な惨劇の目撃、外傷の残存および後遺症を有する雇用者のもとで働くことなどであった。直接的な曝露が増えるごとにPTSDリスクが2倍になった。
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