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leflunomideは悪性黒色腫の新たな治療として有効なようである [2011-04-05] |
Leflunomide appears to be an effective new treatment for malignant melanoma |
一般的に関節リウマチに使用される薬剤leflunomideが悪性黒色腫の成長抑制効果も有するとの画期的な大発見がNature誌3月24日号に掲載された。科学者らは、ほくろ内の色素細胞の成長に影響する薬剤を探して何千もの化学物質を厳格にスクリーニングした。その結果、色素細胞成長に影響するいくつかの化学物質を同定し、今回マウスモデルにおいてleflunomideが腫瘍増殖を有意に抑制することを明らかにした。現在治験が行われている新たな有望な黒色腫治療法であるleflunomideとPLX4720の併用はより効果が高い−腫瘍の成長をほぼ完全に阻害する。次に行われるであろう段階の治験は黒色腫治療にleflunomideを使用することである。Leflunomideは関節炎治療薬として既に承認されているためこのプロセスは通常より速いと想定され、黒色腫に対する新たな治療法が5年以内に得られる可能性がある。
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免疫抑制剤と喫煙の組み合わせは肝移植関連がんのリスクを上昇させる [2011-04-05] |
Smoking in combination with immunosuppression poses greater risk for liver transplant-related
carcinoma |
禁煙をした肝移植後患者は喫煙を継続している患者と比較し喫煙関連がん(SRM)発現率が低いとのスタディ結果がLiver
Transplantation 4月号に掲載された。実際このスタディにおいて、死亡した患者の13.5%においてSRMが発見され、喫煙はがんの高リスクであった。研究チームはスタディ参加者全員に対し、新生物のリスクに基づき、喫煙に関連したあるスクリーニングプロトコールを導入した。患者らは、初回肝移植を受けた後3ヵ月以上生存した患者339人であった。禁煙が悪性腫瘍のリスクを低下させるかどうかを確認するため、喫煙歴のある患者135人においても喫煙関連新生物発現のリスクファクターを調査した。平均7.5年間追跡した後、26人の患者において29の喫煙関連悪性腫瘍が診断された。5年および10年後の保険計理上の発症率はそれぞれ5%及び13%であった。多変量解析において、喫煙および高齢は悪性腫瘍の独立した高リスク因子であった。
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