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心不全リスクは焼き魚をよく食べる閉経後女性において低い [2011-05-31]

Heart failure risk lower in postmenopausal women who often eat baked and broiled fish
心不全発症リスクは焼き魚をよく食べる女性において低かったが、揚げ魚を多く食べる女性においては高かったとのスタディ結果がCirculation: Heart Failureに掲載された。研究者らはWomen's Health Initiative Observational Studyの対象となった閉経後女性84,493人(ベースライン時平均年齢63歳)の自己申告の食事に関するデータを調査した。焼き魚または揚げ魚の2群に分類した。焼き魚はツナ缶、ツナサラダ、ツナキャセロール、白身魚(焼き)、赤身魚(焼き)および魚介類(フライ以外)などであった。揚げ魚は揚げた魚、魚サンドウィッチ、揚げた魚介類などであった。平均追跡期間10年の間に1,858件の心不全が発症した。焼き魚を最も多く食べた女性(週5〜6回)は滅多にそれを食べない(1ヵ月1回未満)女性と比較し心不全発症リスクが30%低かった。赤身魚(サーモン、さばおよび青魚)はツナや白身魚(ヒラメ、フエダイおよびタラ)よりもはるかにリスクを低下させた。揚げ魚を食べることにより心不全リスクは上昇した。揚げ魚週1回の摂取であっても心不全リスクは48%高かった。

横隔神経刺激は中枢性睡眠時無呼吸患者の心血管系の健康を改善する [2011-05-31]

Phrenic nerve stimulation improves cardiovascular health in patients with central sleep apnea
心不全および中枢性睡眠時無呼吸の両者を有する患者の横隔膜を刺激し呼吸を正常化させる新たな治療法の有効性が示されたと2011年American Thoracic Society International Conferenceで発表された。研究者らは16人の患者(平均年齢59歳、平均ボディマスインデックス27kg/mk2)において急性期前向き研究を行った。患者16人全員が心不全(平均LVEF=30%)および中枢性睡眠時無呼吸と診断された。これらの患者らは自らをコントロールとされ、一晩の横隔神経刺激を受け、他の治療的介入は受けなかった。コントロールの夜間と比較し、横隔神経刺激により中枢性無呼吸インデックスで計測した中枢性睡眠時無呼吸は実質的に減少した(25±14vs3±4/hour, p≤0.001)。無呼吸−低呼吸インデックス(47±12vs24±15/hour, p=0.002)およびそれと関連した覚醒インデックス(32±12vs16±10/hour, p=0.001)は有意に減少し、4%の酸素飽和度低下回数は有意に減少した(31±11vs16±12/hour, p=0.002)。夜間睡眠中の心拍数総数は有意に減少した(73.3±17.1vs71.1±16.3bpm, p=0.002)。

心臓灌流画像検査における被爆用量半減は新たな画像処理ソフトウェアを用いることで実現可能である [2011-05-24]

Halving the radiation dose in cardiac perfusion imaging is feasible with new image-processing software
患者が診断目的の灌流画像検査を受ける際の被爆量の半減がいまや”実現可能“であるとのレイトブレイキングトライアルの結果がInternational Conference of Non-Invasive Cardiovascular Imagingで発表された。このスタディは、従来どおりにトレーサーを全用量注射または半用量注射する2群(各々109人)の患者に、負荷時のみ、または安静時−負荷時および負荷時−安静時画像撮影を行う2つのプロトコールの結果を比較した。研究者らは、本来全ての診断画像を取り込むのに必要な時間を軽減するようにデザインされたソフトウエアを用いて、取り込み時間を軽減する代わりにトレーサーの用量を減少させることが可能かどうかを評価した。その結果、半用量のプロトコールから得られた画像の94%が"excellent to good"と評価され、放射線量を半分にしても画像の質や診断精度の低下が生じないことが示唆された。さらに、半用量群患者の35%は負荷のみの単回検査を受け、平均被爆量はたった1.9mSvであった。負荷‐安静検査を行うのに有効な総用量は7.19mSvであったのに対し、従来の用量のプロトコールでは14.4mSvであった。

ADHDに対し内服をしている小児および青少年において重症の心血管イベントが増加することはない [2011-05-24]

No increase in severe cardiovascular events for children and adolescents taking medication for ADHD
小児および青少年において注意欠陥多動性障害(ADHD)に対する薬物が心血管イベントのリスクを上昇させるとの懸念が最近浮上しているが、ある観察研究の結果、これらを内服していない者と比較し、内服している者において重度の心血管イベントにより死亡する確率は高くはないことが示された。研究者らはADHDに対し内服している3〜17歳の患者241,417人を同定し、彼らが内服を継続している期間中(中央値135日)の健康記録を追跡した。さらに、ADHDに対し内服をしている患者の突然死、心筋梗塞、および脳卒中発現率を、米国内の同年代および性別比で地理的に同等の地域のADHDに対する内服をしていない人々における発現率と、中央値609日間にわたり比較した。その結果ADHD治療薬内服群において28の死亡が認められた(発現率1.79/10000人・年)のに対し、コントロール群では607人(発現率3.00/10000人・年)であった。内服群において心筋梗塞または脳卒中発現は認めず、非内服群においては11例の発現が認められた。しかし研究者らは内服によるこれらのイベント発現率の相対的上昇を除外することはできなかった。この結果はPediatrics誌オンライン版に掲載される。

心臓に健康的な生活習慣を生徒に教育することによりミドルスクールの学生のコレステロールレベルおよび安静時心拍数が改善した [2011-05-17]

Educating students about heart-healthy lifestyles improves middle school students’ cholesterol levels and resting heart rates
健康的なカフェテリアメニューやより多くの体育の授業や健康的な選択についての授業を受ける4年間の学校介入プログラムに参加した生徒において、コレステロールレベルや安静時心拍数が改善した、と2011年American Heart Association's Quality of Care and Outcomes Research学会で発表された。この取り組みにより将来の心血管疾患および糖尿病リスクが軽減するかの調査に役立てるため、研究者らはミドルスクール生徒593人を調査した。彼らは連続4年間のボディマスインデックス、コレステロールレベル、血圧、心拍数および、食事や運動さらに他の習慣に関する自己評価のデータを収集した。平均コレステロールレベルはスタディ開始時に167.39mg/dLであったが、4年後には149.04mg/dLであった。低密度リポ蛋白(LDL)はスタディ開始時に92.02mg/dLであり、4年後には85.88であった。安静時心拍数はスタディ開始時に81.3bpmであったが4年後には78.3であった。生徒らは介入後、健康上の有益性を体験し、摂取食物の選択が改善し身体活動に参加し続けた。このことから、このようなプログラムにより心血管および糖尿病リスクが軽減しうることが示唆された。

若年でヘルスリテラシーの低い患者は心不全に対するテレモニターシステムを継続しにくい [2011-05-17]

Younger patients, and those with lower health literacy less likely to stick with telemonitoring systems for heart failure
若年でヘルスリテラシーの低い患者は高齢でヘルスリテラシーの高い患者と比較し、心不全状態を追跡するテレモニター技術を継続しにくいとの研究結果が2011年American Heart Association's Quality of Care and Outcomes Research学会で発表された。6ヵ月後に研究者らは、Tele-HF多施設無作為化臨床試験のテレモニター群に組み入れられた患者826人(19〜90歳、平均年齢61歳、女性44%)を評価した。彼らは、患者が電話のキーパッドを用いて毎日の症状や体重を入力できる電話システムの使用状況を調査した。治療にほぼ満足していると述べた65歳未満の患者はテレモニター技術を使い始める確率が高かった。1週間後にこのシステムを使い始めた患者707人中90%が体重や症状のデータを週3回以上入力していた。毎週3回以上参加し続けていた患者はスタディ終了時までに過半数(55%)となった。ヘルスリテラシーの低い65歳未満の患者はこのテレモニタープログラム継続率が低かった。

太極拳は慢性収縮期心不全患者のQOLを向上させる [2011-05-10]

Tai chi exercise appears to benefit quality of life for patients with chronic systolic heart failure
太極拳は慢性心不全患者のQOL、気分および運動による自己効力感を向上させるとArchives of Internal Medicine 4月25日号に掲載された。研究者らは外来収縮期心不全患者100人を評価した:50人の患者は12週間の太極拳ベースの運動介入群に、残りの50人は時間を合わせた教育群に無作為に割り付けられた。患者背景、心疾患重症度の臨床分類、および合併症頻度は両群間で差がなかった。スタディ終了時の6分間歩行距離および最大酸素摂取量の変化は太極拳群とコントロール群とで差がなかった;しかし、QOLの改善は太極拳群で大であった。また太極拳群においては教育群と比較し、日々の活動性上昇に伴う運動自己効力感(一定の運動関連活動を行う自信)、それに関連した幸福感の向上が認められた。筆者らは、太極拳のような多因子心身トレーニング法は脆弱なデコンディショニング状態の収縮期心不全患者における、日々の運動、QOL、自己効力感および情緒の改善に有益である可能性があると結論付けている。

アトルバスタチンとエチドロネートの併用療法により動脈硬化性大動脈プラークが軽減する [2011-05-10]

Atorvastatin plus etidronate combination therapy reduces atherosclerotic aortic plaques
ビスホスホネートとスタチンの併用により、高脂血症治療薬単独と比較し、大動脈のプラーク蓄積が減少するとの結果が、厳密に施行されたが小規模のスタディにおいて得られたと2011年American Heart Association's Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology学会で発表された。このスタディでは高コレステロールレベルの患者251人が、1日20mgのアトルバスタチン、または、アトルバスタチンと1日400mgのビスホスホネート製剤エチドロネートを内服した。2年後に施行された磁気共鳴画像検査において、大動脈壁厚最大減少率は2群間で同等であった(-13%対-15%、p=0.587)が、腹部大動脈の壁厚最大減少率は、併用群で12%であったのに対し、スタチンのみの群ではわずか1%であった(p<0.001)。さらに、主要な心血管イベントが発現したのは併用群ではわずか1%であったのに対し、高脂血症治療薬単剤内服群では5%であった(p=0.049)。これらのイベントには心筋梗塞、心筋血行再建術、急性冠症候群による入院、および冠動脈疾患による死亡が含まれた。
 
 
 
 

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