薬物療法と心理社会的治療は早期統合失調症患者において有益である可能性がある [2010-09-28]
Combining medication and psychosocial treatments may benefit patients with early-stage schizophrenia

薬物療法および心理社会的介入を受けた早期統合失調症患者は治療中断および再発の率が低い―そして薬物療法のみを受けた患者と比較し洞察性、QOLおよび社会機能性が改善する可能性がある―とArchives of General Psychiatry 9月号に掲載された。早期統合失調症患者計633人が化学療法と48の1時間グループセッションによる心理社会的介入の両者を受ける群に割り付けられた。この心理社会的介入には、心理教育、家族介入、技術トレーニングおよび認知行動療法の4つのエビデンスに基づく実地が含まれた。他の635人は薬物療法のみを受けた。その結果、治療の中断率または変更率は併用療法群では32.8%であり、一方薬物療法単独群では46.8%であった。再発は併用群で14.6%に発現し、薬物療法群の22.5%と比べリスクは低かった。併用療法群では洞察性、社会機能性、日常生活における活動性および4つの分野におけるQOLの改善が大であり、雇用または教育を受けた者の割合が有意に高かった。両群間で有害事象の頻度または種類に有意差はなかった。

 
親のうつ病リスクは子供誕生から1年以内が最高である [2010-09-28]
Parents at highest risk for depression in the first year after child's birth
母親の3分の1以上および父親の約5分の1が子供の誕生から12歳までの間にうつ病エピソードを経験し、出生後1年間が最も高率であるとArchives of Pediatrics & Adolescent Medicineオンライン版において報告され11月号に掲載される。研究者らは英国のプライマリケア機関を訪れた86,957家族におけるうつ病の発症、傾向および相関を調査した。うつ病率は母親100人当たり年間7.53であり、父親100人当たり年間2.69であった。最も高率に認められたのは子供が誕生した最初の年であり、母親100人当たり13.93人および父親100人当たり3.56人がこの期間内にうつ病を経験した。うつ病の既往を有する者、子供が生まれた時に若年であった者(25歳以上と比較し15〜24歳)および社会的に貧困である者はうつ病を発症する傾向が強かった。この結果から、母親および父親のうつ病を適切に検出する必要があり、医師は親のリスクファクターを認識しこれらの特徴を有する個々人を評価すべきであることが示唆される。
 


 

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