ホルモン療法と放射線療法の併用治療を受けた前立腺がん患者は放射線療法を受けなかった患者と比較し生存率が実質的に高いとの、この種では最大の無作為化スタディの中間結果が2010年11月1日第52回American
Society for Radiation Oncology(ASTRO)学会のプレナリーセッションで発表された。1995〜2005年の間に米国、英国およびカナダの高リスク前立腺がん患者1,205人が、ホルモン療法単独またはホルモン療法と放射線療法の併用を無作為に選択され治療された。彼らは平均6年間追跡された。スタディの中間結果では、放射線療法の併用によりこれらの患者の死亡リスクが有意に減少することが示された。治療による長期の副作用が増加することもなかった。独立したデータモニタリング委員会は、これらの結果の重要性を考慮して公表することを提言した。中間解析から得られた数値が最終解析においても同様であれば、この治療法によって前立腺がん患者の死亡リスクが43%低下するだろう、と筆者らは述べている。
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