有意なうつ症状を有する妊婦はうつレベルの低い妊婦と比較し季節性インフルエンザワクチンに対する生物学的反応が強いとの新たなスタディ結果がBrain, Behavior, and Immunity誌オンライン版に掲載され、印刷版に掲載される予定である。インフルエンザワクチンのスタディにおいて22人の妊婦がうつ症状に対しアンケートに回答し、インフルエンザワクチン接種を受ける前に血液検体を採取された。6〜9日後に2回目の採血を施行された。女性らは、うつ病がないまたはごく軽度、軽度から中等度、および有意なうつ症状を有する、の三群に分類された。研究者らは、ワクチン接種後の血液中のマクロファージ遊走阻止因子(MIF)と呼ばれる、炎症と戦う血液中の他の因子を抑制することにより炎症を促進する蛋白を解析した。インフルエンザワクチン接種1週間後の血液中MIFは、うつ病スコアが最も高かった女性においてうつ症状が最小であった女性と比較し、2倍多かった。この免疫系の調節障害がインフルエンザに感染した妊婦の症状重症度に影響しうるため、今回の結果は妊婦に対するインフルエンザワクチン接種賛成論を促すものである。 |