大うつ病障害患者の脳は予知する疼痛により強く反応し痛覚を調節する神経ネットワークの機能が変化している、とArchives of General Psychiatry
11月号に掲載された。研究者らは薬物投与をされていないうつ病の若年成人15人(平均年齢24.5歳)および同じ学歴レベルだがうつ病を有さない若年成人15人(平均年齢24.3歳)を調査した。うつ病患者は、顔面の疼痛をより強くあるいは何度も感じたり、無力感を覚えたりする傾向に関するアンケートに回答した。全ての参加者は痛みを感じる程度(セ氏46.4〜46.9度または華氏115〜116度)および痛みを感じない程度に温められた発熱装置を当てられている間に、機能的磁気共鳴画像検査(fMRI)を施行された。熱を当てる前に、眼で見える合図が送られた。その結果、うつ病患者においては痛み刺激を予測している間、右扁桃体を含む脳の活性化が見られた。彼らはまた痛みを感じている間、右扁桃体が活性化し、痛み変化に反応すべき部位を含めた他の部位の活性は低下していた。
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