従来型のまたは第一世代の抗精神病薬を処方されている高齢者は、第二世代または非定型抗精神病薬を内服している患者と比較し、心血管疾患または呼吸器疾患による死亡リスクが高いとのスタディ結果が、Journal of the American Geriatrics Societyオンライン版に掲載された。筆者らは、第一世代または第二世代の抗精神病薬を1996〜2004年に内服したBritish Columbia州の高齢者全員の記録を調査した。そのうち12,882人は従来型の抗精神病薬、24,359人は非定型抗精神病薬を内服した。薬剤使用開始から180日以内に3,821人が死亡した。従来型の抗精神病薬を内服した患者は、非定型抗精神病薬を内服した患者と比較し、補正後の心血管死(ハザード比1.23、95%信頼区間1.10〜1.36)および院外心血管死(ハザード比1.36、95%信頼区間 1.19〜1.56)のリスクが高かった。従来型の抗精神病薬を内服した患者は呼吸器疾患、神経系疾患、および他の原因による死亡リスクも高かった。
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