血中遊離テストステロンレベルの低い高齢男性は血中レベルの高い男性と比較しうつ病の有病率が高いようである、とArchives of General Psychiatry
3月号に掲載された。研究者らは71〜89歳の男性3,987人を3年間調査した。参加者は質問表に回答し、うつ病および認知機能に関する検査を施行された。さらに、総および遊離テストステロンが計測され、医療記録が調査された。計203人(5.1%)の男性がうつ病のクライテリアに当てはまった。これらの男性は総および遊離テストステロンレベルがうつ病でない男性よりも有意に低かった。教育レベル、BMIおよび認知スコアなどの他の因子で補正したのち、遊離テストステロンが最も低い5分位(20%)に当てはまる男性は最も高い5分位の男性と比較しうつ病の確率が3倍であった。筆者らは、この結果が立証されればテストステロンレベルの改善が臨床的に有益であるかを調査する無作為化試験を行うことを推奨している。
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