Tiboloneは高齢女性における骨折および乳がんリスクを低下させるが脳卒中のリスクを上昇させる、とのスタディ結果がNew England Journal
of Medicine 8月14日号に掲載された。22ヵ国の女性4,538人(60〜85歳)をtibolone 1日1.25mgまたはプラセボを内服する群に無作為に割り付けた。Tibolone投与群の患者においては脊椎圧迫骨折リスクが45%、他の部位の骨折リスクが26%低下した。さらにtiboloneはタモキシフェンまたはラロキシフェンと同等に乳がんリスクを低下させ結腸がんリスクも低下させた。しかし、この薬剤には有意な副作用が認められた。つまり、tiboloneを内服した女性はプラセボを内服した女性と比較し、脳卒中のリスクが年間1,000人当たり2.3例多く、脳卒中のリスクが倍であった。Tiboloneは現在更年期障害に対し90ヵ国、骨粗鬆症予防に対し45ヵ国で承認されている。
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