頭皮または頸部のメラノーマ患者は顔面や耳を含む他の部位のメラノーマ患者と比較し死亡率が2倍近く高い、とArchives of Dermatology
4月号に掲載された。研究者らは米国の51,704症例のデータを解析し、影響因子と考えられる年齢、性別、腫瘍の厚み、および潰瘍で補正した結果、頭皮または頸部のメラノーマの死亡率が他の部位のメラノーマの死亡率の1.84倍高いことを見出した。頭皮または頸部のメラノーマ患者は他の部位のメラノーマ患者よりも高齢であり(それぞれ59歳と55歳)、男性の割合が多かった(それぞれ74%と54%)。さらに、頭皮および頸部のメラノーマは厚く(0.8mm対0.6mm)、より潰瘍を形成する傾向にあった。リンパ節転移も頭頸部メラノーマにおいてより多かった。筆者らは、原発巣の異なるメラノーマの細胞および分子レベルの差異を観察するような今後の研究の必要性を強調している。
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