ほとんどの高齢早期前立腺がん患者は治療が必要ないか、がんが有意に進行する前に他の原因で死亡すると2008年American Society of Clinical
Oncologyの尿生殖器がんシンポジウムで発表された。研究者らはステージIまたはIIと診断され、診断後6ヵ月間手術、放射線療法、またはホルモン療法を受けなかった男性9,018人(年齢中央値77歳)を評価した。腫瘍は全般的に進行が遅かったが、おそらく、ほとんどの男性は前立腺特異抗原スクリーニングが広く普及した後に診断されたため早期に診断されるようになったことが原因と考えられる。約3人に2人が他の原因で死亡、または治療を必要とするようながんの進行を示さなかった。治療を受けた男性2,675人における治療開始時期までの中央値は10.6年であった。10年後、低または中悪性度の患者のうち3〜7%、高悪性度患者では23%が、がんで死亡した。
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