重症の精神障害を有する成人は精神的に健康な対照と比較し冠動脈疾患や脳卒中で死亡する確率が有意に高い、とArchives of General Psychiatry
2月号に掲載された。研究者らは英国の統合失調症、失調感情障害、および双極性障害の成人46,136人と精神疾患を有さない成人300,426人を抽出し、心血管疾患および最も多い7つのがんによる死亡率を比較した。重症の精神疾患を有する者は全ての年代において冠動脈疾患や脳卒中で死亡する確率が高く、この差は若い患者において大きかった。また、この差は喫煙率や社会的貧困で補正しても不変であったが、抗精神病薬の使用により心血管死のリスクは上昇した。がんによる死亡には同様の差は認められなかった。研究者らは精神科医に、これらの患者の心血管疾患リスクファクターを可能な限り改善するよう呼びかけている。
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