11月13日、20日のDOL NewsはAHA特集のため、Oncologyニュースは
 お休みさせていただきました。



Cetuximab単独療法は標準的な化学療法薬が無効な転移性大腸がん患者の生存期間を改善する [2007-11-27]  
Cetuximab monotherapy significantly improves survival of patients with metastatic colorectal cancer refractory to standard chemotherapy agents

Cetuximabは全ての承認されている化学療法薬が無効な転移性大腸がん患者の生存期間を改善する、とNew England Journal of Medicine 11月15日号に掲載された。このPhase IIIトライアルでは572人の患者を最良のサポーティブケアまたはサポーティブケアにcetuximabを併用する群に無作為に割り付けた。全ての患者の腫瘍は上皮増殖因子受容体を発現していた。Cetuximabは400mg/m2の用量で開始し、その後疾患が進行するまで、あるいは許容範囲外の毒性が出現するまで、毎週250mg/m2を投与した。生存期間中央値は併用群で6.1ヵ月でありサポーティブケア単独群では4.6ヵ月であった。Cetuximabは最良のサポーティブケア単独と比較し無進行生存期間を有意に改善した。部分奏功がcetuximab群のうち23人(8%)に認められたが、サポーティブケア単独群では1人もみられなかった。

Temozolomideと放射線療法の併用により、放射線療法単独と比較し、多形性膠芽腫患者の4年生存率が劇的に改善する [2007-11-06]  
Temozolomide plus radiation therapy dramatically improves four-year survival for patients with glioblastoma multiforme compared with radiation alone

Temozolomideを用いた化学療法と放射線療法の併用により、放射線療法単独と比較し、多形性膠芽腫患者の4年生存率が劇的に改善する、とAmerican Society for Therapeutic Radiology and Oncology学会で発表された。2005年に公表された結果のフォローアップであるこの新たな解析により、併用療法を施行された患者の4年生存率は12%であったのに対し放射線療法のみを施行された患者では3%であったことが示された。ベースライン時の年齢が50歳未満で重大な合併症がなく状態の良い患者においては、放射線単独療法を受けた者の4年生存率が7%であったのに対し、併用療法を施行された患者におけるその割合は28%であった。このphase IIIトライアルは573人の患者を放射線療法中または後にtemozolomide療法を受ける群、または放射線単独療法群に無作為に割り付けたトライアルである。

早期乳がんの40歳以下の女性で、手術および標準的な放射線療法後に追加放射線療法を受けた者は予後がはるかによい [2007-11-06]  
Women 40 years or younger with early-stage breast cancer who receive a boost radiation dose after surgery and standard radiation have much better outcomes

早期乳がんの40歳以下の女性で、手術および標準的な放射線療法後に追加放射線療法を受けた者は、追加放射線療法を受けなかった者と比較し治療10年後の無再発率がほぼ2倍である、とAmerican Society for Therapeutic Radiology and Oncology学会で発表された。このヨーロッパのスタディではstage IまたはIIの乳がんの女性5,318人を対象とし、治療10年後に評価した。さらに、1,725人のサブグループにおいて局所がん再発の危険因子を評価した。最も若年の女性が追加放射線療法の恩恵を最も受けたが、予後は全ての女性において改善した。サブグループ解析にて、切除縁の陽性あるいはほぼ陽性の若年女性が最も再発しやすいことが確認された。この原因の一つは、彼女らの腫瘍はより悪性度の高い傾向にあるためであった。



 

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