無症状の肺がん高リスク患者に年1回のコンピュータ断層(CT)画像スクリーニングを行うことにより、早期肺がん患者が高率に発見されると Radiology誌 4月号に掲載された。米国の研究者らはベースラインのスクリーニングおよび年1回のスクリーニングを6,295人に施行した。参加者は、喫煙歴を有するが、がんの既往は無く過去3年間に胸部断層撮影を施行されていない60歳以上であった。初回の画像検査の結果、6,295人中14%が、年1回のスクリーニングの結果6,014人中6%が精密検査を勧められた。計124人が肺がんと診断されたが、3人以外は症状の出現ではなくスクリーニングの結果診断された。患者の多く---初回スクリーニングで発見された患者の89%、年1回のスクリーニングで発見された患者の85%---が生検を勧められた時点では転移の所見を有さなかった。 |