心室性不整脈の軽減
  ステント血栓症に関するさらなる情報
  薬剤溶出ステントに関する性特異的な情報
  遅発性ステント血栓症に関する死体解剖から得られた情報
  末梢動脈の動脈硬化と心血管死亡率
  直接的なレニン阻害と心不全
  冠動脈造影前の抗凝固療法
  急性心原性肺水腫における非侵襲的呼吸補助
  経皮的僧帽弁修復術の可能性
  薬剤溶出ステントと急性冠症候群
  急性心不全の管理に関する知見 (ESC)
  遅れて施行する血管形成術の価値 (ESC)
  糖尿病患者における心血管リスクの管理 (ESC)
  心臓補助の新たなオプション
  糖尿病と急性冠症候群
  コンピュータ断層血管撮影の価値


MERLIN TIMI-36トライアルの結果、ranolazineは急性非ST上昇心筋梗塞患者の心室性および心房性不整脈を減少させることが示された [2007-09-25]

MERLIN TIMI-36 Trial shows ranolazine reduces ventricular and atrial arrhythmias in patients with acute non-ST elevation infarctions
MERLIN TIMI-36トライアルの結果、標準的な治療を受けている急性非ST上昇心筋梗塞または不安定狭心症の患者にranolazineを投与することにより、心室性および心房性不整脈が減少することが示された、とESCで発表された。このトライアルでは6,560人の患者を、実薬またはプラセボを静脈内投与しその後外来で徐放性薬剤またはプラセボを長期投与する群に無作為に割り付けた(ranolazine3,279人, プラセボ3,281人)。全ての患者は入院中および外来で、アスピリン、β遮断薬、およびスタチンなどの標準治療も受けた。その結果、ranolazineはプラセボと比較し、8連発以上の心室頻拍の相対リスクを37%低下させ、心臓突然死を減少させた(56対65)。組み入れ後最初の7日間にホルター心電図を施行し、患者全員で計100万拍以上の解析用のデータが得られた。この数はクリニカルトライアルの一部として得られた中で最も多いと考えられた。

OPTIMISTトライアルの結果、ステント血栓症に対する緊急経皮的冠動脈形成術の成績は期待に反する結果であったことが示された [2007-09-25]

OPTIMIST trial shows that emergency percutaneous coronary intervention for stent thrombosis is associated with disappointing outcomes
ステント血栓症に対する緊急経皮的冠動脈形成術の成績は、熟練した施設においてもなお成績が不良のようである、とESCで発表された。2年間にわたりOPTIMISTトライアルでは110人の患者を組み入れたが、患者は急性心筋梗塞に対し緊急経皮的冠動脈形成術を施行された者の3.6%を占め、一連のこれらの患者を集めた中では今までで最も多い数である。6ヵ月間の追跡調査による予後解析の結果は、死亡率が17%、主要な冠動脈または脳血管イベント発症率が29%と、期待に反する結果であった。死亡率は、ステント血栓症がステント植え込み1年後に発現した場合、インターベンションを試みた結果が最善ではなかった場合、および施術中にステントを追加で植え込んだ場合に、有意に高かった。塞栓予防デバイスを用いて血栓除去術を施行された心原性ショックのない患者は最大の冠動脈血流回復率が5倍高かった。

TAXUS WOMANスタディの結果、これらの女性患者はリスクが高かったにもかかわらず、薬剤溶出ステント植え込み後の臨床転帰は男性におけるそれと同等であったと報告された [2007-09-25]

TAXUS WOMAN study reports post-implantation clinical outcomes comparable with those for men despite the higher risk profiles of women patients
TAXUS II、IV、VおよびVIトライアル(TAXUS WOMANスタディ)の結果、パクリタキセル溶出ステントを植え込まれた女性はリスクプロファイルが不良であったにもかかわらず、臨床転帰は男性と同等であった、とESCで発表された。4つのトライアルに組み込まれた患者3,445人のうち955人(27.7%)が女性であった。これらの女性のうち480人が薬剤溶出ステントを植え込まれ475人がベアメタルステントを植え込まれていた。男性と比較し、女性はより高齢であり(平均年齢65.4歳対61.0歳)、対表面積が小さく、糖尿病および高血圧有病率が高く(それぞれ30.4%対21.0%、78.0%対65.1%)、血管径が小さかった(施術前対象血管径2.63mm対2.78mm)。しかし、1および3年後の血管形成術再施行率および主要な有害事象発現率は男女間で差はなかった。

薬剤溶出ステントを植え込まれた患者の死体解剖の結果、遅発性ステント血栓症には同定可能なリスクファクターがあることが示唆された [2007-09-25]

Autopsy series on patients with drug-eluting stents suggests there are identifiable risk factors for late stent thrombosis
死体解剖の研究から遅発性ステント血栓症に関する知見が得られた、とESCで発表された。研究者らは、死亡から30日以上前に薬剤溶出ステントを植え込まれた患者83人(117部位)の死体解剖を行った。計33部位が壁在血栓(25部位)または器質化血栓(8部位)であった。5人の患者(うち3人は突然死し、2人は心筋梗塞を発症)はステント周囲に過敏性反応を起こしていた(ステント植え込み期間112〜940日)。ステント血栓症のリスクを上昇させる因子は、不完全密着(8人)、分岐部へのステント留置(7人)、急性心筋梗塞(8人)、およびステントのオーバーラップ(4人)であった。CypherおよびTaxusステントのいずれも遅発性治癒による内膜形成を軽減した。しかし、それぞれのステントに対する反応には違いがあった。フィブリンの沈着はTaxusステントでより高頻度であり、炎症(特に抗酸球浸潤および巨細胞反応)はCypherステントでより多かった。

GetABIトライアルの結果、たとえ軽度の末梢動脈の動脈硬化であっても総死亡率および心血管死亡率の上昇と関連があることが示された [2007-09-18]

The getABI trial shows that even mild peripheral atherosclerosis is associated with substantial increase in all-cause and cardiovascular mortality
German Ankle Brachial Index (getABI)トライアルの結果、たとえ軽度の末梢動脈の動脈硬化であっても総死亡率および心血管死亡率の上昇と関連があることが示された、とESCで発表された。無選別のプライマリケアの患者計6,880人(平均年齢72.5歳)をスクリーニングしたところ、女性の方が多く(58%)、さらに46%が過去または現在の喫煙者であり、74%が高血圧、24%が糖尿病、52%が脂質異常を有していた。全ての患者の中で18%に病理学的な異常所見が認められたが、彼らの多くは臨床兆候や訴えがなかった。5年後の総死亡率は症候性末梢血管疾患患者では24%、無症候性末梢血管疾患患者では19%、疾患を有さない者では9%であった。既知の心血管死リスクファクターで補正したところ、末梢血管疾患は、将来の死亡、脳卒中、および心筋梗塞の予測能が最も高かった。

ALOFTスタディの結果、臨床的に使用可能な初めての経口直接的レニン阻害薬は既存の薬剤で最適に治療されている心不全患者に有望であることが示唆された [2007-09-18]

ALOFT study suggests that the first clinically available oral direct renin inhibitor has promise for patients with heart failure treated optimally with current drugs
臨床的に使用可能な初めての経口直接的レニン阻害薬aliskirenの有効性、忍容性、および安全性を評価したALOFT (ALiskiren Observation of heart Failure Treatment)スタディの結果、この薬剤が、アンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬およびβ遮断薬で最適に治療されている心不全患者に有望であることが示された、とESCで発表された。この3ヵ月のスタディでは、現在または過去に高血圧を有し血漿中のBNPが100pg/mLを超えているクラスII-IVの心不全患者302人を組み入れた。患者は既に最適の治療をされているかまたは、禁忌のため前述の薬剤を使用していない者に限られた。プラセボと比較しaliskirenは3つの有効性の指標:血漿NT-pro BNP、血漿BNP、尿中アルドステロンをそれぞれ25%、25%、21%低下させた。Aliskirenは過剰な血圧低下や腎障害を引き起こさず、忍容性は良好であった。

血管形成術施行予定の患者に冠動脈造影後にクロピドグレルを内服させた方が冠動脈造影前に非選択的にクロピドグレルを内服させるよりもよい [2007-09-18]

Post-angiography use of clopidogrel for patients going to angioplasty is superior to nonselective use of clopidogrel before elective coronary angiography
チェコ共和国のスタディの結果、クロピドグレルは待機的な冠動脈造影前の患者に非選択的に内服させるよりも、冠動脈造影後に冠動脈形成術施行予定の患者に内服させた方がよいことが示唆された、とESCで発表された。冠動脈造影の前日に1,028人の患者を、冠動脈造影前にクロピドグレル600mgを内服する群、または冠動脈造影後に冠動脈形成術を施行することになった患者のみに同用量を投与する群に無作為に割り分けた。複合一次エンドポイント(死亡/冠動脈形成術に関連した心筋梗塞、脳卒中または一過性脳虚血発作/7日以内の冠動脈形成術再施行)は両群ともに0.8%に発現した。一方、出血の合併症は非選択的投与群で3.5%に発現したのに対し血管形成術施行患者のみの群におけるその割合は1.2%であった。冠動脈形成術を施行された患者のみを解析すると一次エンドポイント発現率に有意差はなかった(非選択的使用群で1.3%、血管形成術施行患者のみで2.2%)。

3CPOトライアルの結果、急性心原性肺水腫患者への非侵襲的呼吸補助は回復時期を早めるが死亡率は変化させないことが示唆された [2007-09-18]

The 3CPO trial suggests that noninvasive ventilation of patients with acute cardiogenic pulmonary edema shortens recovery period but does not change mortality
3CPOトライアルの結果、急性心原性肺水腫患者への非侵襲的呼吸補助は初期回復時期を早めるが死亡率は変化させないことが示唆された、とESCで発表された。3年間にわたり英国の患者1,069人が登録され、標準的な酸素投与(367人)、非侵襲的持続的気道内陽圧呼換気(346人)、または非侵襲的間歇的陽圧換気(356人)のいずれかを受けた。標準的な酸素投与と比較し非侵襲的陽圧換気はいずれも、呼吸数および心拍数の低下およびアシドーシスの改善が早かった。患者の苦痛は少なかったが、死亡率は標準的な治療を受けた患者と同等であった。2つの非侵襲的な換気法の結果に差はなかった。

プレリミナリーなEVOLUTIONスタディの結果、経皮的僧帽弁修復術は一部の選択された僧帽弁閉鎖不全患者に実用的となる可能性がある [2007-09-18]

Preliminary EVOLUTION study results suggest that percutaneous mitral valve repair may become practical for selected patients with mitral regurgitation
スタディの結果、経皮的僧帽弁修復術の改良により一部の選択された僧帽弁閉鎖不全患者に有益で安全となる可能性があることが示唆された、とESCで発表された。EuroHeart Surveyにより、僧帽弁閉鎖不全は多く認められるが(自己弁疾患症例の30%)、患者の50%しか外科的形成術を施行されていないことが確認された。今回の研究は、2つの経皮的アプローチ法(edge-to-edge techniqueおよび僧帽弁輪形成術)が更なる評価に値することを示した。開発中のデバイスは冠動脈洞の遠位部および近位部に固定部位がありこの固定部分の間にブリッジを有する。弁輪形成術の方が冠動脈洞のカテーテル挿入のみでよいため、簡単である。EVOLUTIONのプレリミナリーな結果(患者60人)によると、施行可能率は高く(90%)安全性も優れていた。約80%の患者が90日後の時点で合併症を有さなかった。非常にプレリミナリーな結果からは、逆流の程度が軽減したことが示唆された。

GRACE登録データ解析によると、急性冠症候群患者に対し薬剤溶出ステントはベアメタルステントと比較し慎重に使用すべきであることが示唆された [2007-09-18]

GRACE registry data analysis suggests that drug-eluting versus bare metal stents should be used with caution in patients with acute coronary syndrome
GRACE登録データ解析によると、急性冠症候群患者に対する薬剤溶出ステント使用はベアメタルステントと比較し2年後の総死亡率が高いため慎重に使用すべきであることが示唆された、とESCで発表された。Global Registry of Acute Coronary syndromEs (GRACE)では、米国、ヨーロッパ、およびオーストラリア/ニュージーランドの14ヵ国のデータを収集した。この解析ではベアメタルステントまたは1つ以上の薬剤溶出ステントを挿入された患者の2年後までの生存率を比較した。生存率は退院6ヵ月後の時点では同等であったが、その後死亡率は薬剤溶出ステント群で高かった。この差はほとんどが急性心筋梗塞に対しステントを挿入された患者によるものであり、後期の再梗塞のリスクが高く、潜在的な差が後期のステント内血栓に関連したことを示唆している。生存率の差は、患者群間のベースラインでの患者背景で補正してもなお認められた。

EuroHeart Survey on Heart Failure(ヨーロッパにおける心不全に関する調査)によると、いくつかの修正可能な因子は心不全患者の予後を予測し、ケアのガイドに使用できることが示された [2007-09-11]

EuroHeart Survey on Heart Failure shows that several modifiable factors predict outcome for patients with acute heart failure and can be used to guide care
急性心不全患者のリスク層別化は、EuroHeart Survey on Heart Failure(ヨーロッパにおける心不全に関する調査)で得られたデータを用いて、いくつかの予測因子と修正可能な因子が同定された後に改善するであろう、とEuropean Society of Cardiology学会で発表された。新規発症または急性の非代償性心不全で入院した患者3,441人(心原性ショックを伴う患者は除外)のデータを解析した。平均院内総死亡率5.3%のうち、臨床所見の有無に基づいた死亡リスクは1%未満から50%超と多様であった。急性の非代償性心不全および新規発症の心不全患者の両者において最も強力な独立した短期の総死亡率予測因子は、加齢、低収縮期血圧、腎機能障害、末梢循環不全、および心不全の増悪因子である急性冠症候群であった。年齢を除き、他の全ての因子はモニターすることができ、院内管理のガイドとして使用できる。

CARESSスタディの結果、緊急の血栓溶解療法施行後に転送し血管形成術を施行することにより急性心筋梗塞患者の生存率が改善することが示された [2007-09-11]

CARESS study shows that immediate thrombolysis followed by transfer for emergent angioplasty improves survival of patients with acute myocardial infarction
CARESSスタディの結果、血管形成術の設備のない施設に収容された急性心筋梗塞患者は緊急の血栓溶解療法を施行した後に転送させるべきである、とEuropean Society of Cardiologyで発表された。患者らはabciximabおよび低用量のreteplaseを投与された後、転送される群または同じ病院で継続して治療を受ける群に無作為に割り付けられた。その結果、転送され冠動脈形成術を受けた患者(最初の病院で改善が得られず後に転送された保存的治療群の36%を含む)は、30日後の主要な有害事象を発生しない確率が高かった(4.1%対11.1%)。血栓溶解療法から血管形成術施行までの時間はほとんどの患者において120分を超えており(中央値136分)、つまり彼らはprimary血管形成術の候補ではなかった。これらの結果および出血の合併症が少ない(3.7%で群間差なし)ことから、大規模医療施設の近くに住んでいない多くの患者に対して血栓溶解療法後の血管形成術は有用である可能性が示唆された。

ADVANCEトライアルの結果、ペリンドプリルとインダパミドの併用は糖尿病患者における心血管疾患および死亡のリスクを有意に減少させることが示された [2007-09-11]

ADVANCE trial shows that combination perindopril-indapamide can significantly reduce risk for cardiovascular disease and death in patients with diabetes
ADVANCEトライアルの結果、ペリンドプリルとインダパミドの併用は糖尿病患者における心血管疾患およびそれに関連した死亡のリスクを有意に減少させることが示された、とEuropean Society of Cardiology学会で発表された。20ヵ国の糖尿病患者計11,140人を4.3年間にわたるスタディに組み入れ、合剤またはプラセボ投与群に無作為に割り付けた。既に降圧薬を内服している患者も組み入れ可能とした。既存の治療に合剤を加えることにより総死亡リスクが14%、心血管死亡リスクが18%減少した。冠動脈性心疾患イベントのリスクは14%、腎疾患の新規発症または増悪のリスクは21%減少した。

植え込み型心臓補助ポンプは重症心不全患者の生存期間延長に役立ち、心機能のみならず他臓器の機能も改善しうる [2007-09-11]

Implanted cardiac-assist pump helps to prolong survival of patients with severe heart failure and can improve not only cardiac function but that of other organs
新しい小型の埋め込み型心臓補助ポンプは重症心不全患者の移植までの生存に役立つだけでなく、心機能および他臓器の機能も改善しうるとNew England Journal of Medicine 8月30日号に掲載された。研究者らは、HeartMate II R左心室補助装置を植え込まれたクラスIVの心不全患者133人のデータを解析した。患者の4分の3は男性(平均年齢50歳)であった。3分の2は非虚血性の心不全を有していた。全患者133人中100人は6ヵ月後の予後が良好であり(56%が移植を受け43%は補助装置使用中)、1人は心機能が十分に改善したため補助装置を取り除いた。しかし同期間中に25人が死亡した。多くの患者が抗凝固に関連する出血を経験した。3ヵ月後に生存していたほぼ全員が比較的重症度の高くない心不全に分類され、QOLおよび肝・腎機能の有意な改善を認めた。

糖尿病を有する急性冠症候群患者は糖尿病を有さない患者と比較し急性冠症候群発症後1年以内の死亡のリスクが高い [2007-09-04]

Patients with diabetes who have an acute coronary syndrome event have increased risk for death up to one year afterward compared with patients without diabetes
糖尿病を有する急性冠症候群患者は糖尿病を有さない患者と比較し急性冠症候群発症後30日および1年以内の死亡のリスクが高い、とJournal of the American Medical Association 8月15日号に掲載された。研究者らは血栓溶解療法(TIMI)トライアルに組み込まれた患者62,036人(うち17.1%が糖尿病)のデータを解析した。不安定狭心症/非ST上昇心筋梗塞またはST上昇心筋梗塞発症後30日の死亡率は、糖尿病患者において糖尿病を有さない患者に比べ有意に高かった(それぞれ、2.1%対1.1%、および8.5%対5.4%)。補正後も糖尿病は、不安定狭心症/非ST上昇心筋梗塞発症後30日の死亡リスクをほぼ80%、ST上昇心筋梗塞発症後30日の死亡リスクを40%上昇させる独立した因子であった。急性冠症候群発症後1年間の間に不安定狭心症/非ST上昇心筋梗塞を発症した糖尿病患者の死亡リスクは、糖尿病を有さないST上昇心筋梗塞患者の死亡リスクに接近した。

バイパス術後のコンピュータ断層心臓血管撮影により冠動脈の情報以上の有意かつ予期しなかった所見が発見できる [2007-09-04]

Cardiac computed tomographic angiography after bypass surgery can identify significant and unexpected findings beyond the coronary vessels
ある循環器センターでバイパス術を施行された一連の多数の患者のレポートを再検討することにより、バイパス術などの手術後のコンピュータ断層心臓血管撮影画像を詳細に読影することの重要性が再度強調された、とAmerican Journal of Roentgenology 8月号に掲載された。259人の患者のうち51人(19.6%)において、心内血栓24例や肺塞栓、肺がん、肺炎などの心外所見34例を含む、疑われなかったが有意な可能性のある所見が少なくとも一つ発見された。筆者らは、特に、予期せぬ肺塞栓患者が多く存在することに言及している。
 
 
 

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