大うつ病患者に対する電気けいれん療法により改善したQOLは少なくとも半年間持続する、とJournal
of Affective Disorders 2月号に掲載された。米国の研究者らは重症のうつ病患者283人を治療前およびその後半年間評価した。QOLはMedical
Outcomes Study Short Formを用いて評価された。このスコアは各々の項目が0から100までの段階で評価され、100が満点であった。治療前の平均の「活力」スコアは20.4点、「社会的機能」スコアは22.8点、「感情」スコアは6.4点であった。治療半年後、活力スコアは40.1点、社会的機能スコアは55.2点、感情スコアは42.8点であった。改善の大部分は抑うつ症状のコントロールにより説明された。24週間後、全体の78%の患者がベースラインよりQOLが改善した、と報告した。
不安やうつの症状を有する子供は、青年期または若年成人期に、エクスタシーとして知られる3,4-methylenedioxymethamphetamine
(MDMA)または他の多幸感誘発薬剤を使用するリスクが高い可能性がある、との前向き地域集団研究の結果が、British
Medical Journal 2月23日号オンライン版に掲載された。オランダの研究者らは、エクスタシーが気晴らし様麻薬としてオランダの市場に出る前の1983年および1997年に同じ1,580人を評価した。1983年に不安やうつを有していた子供は1997年にエクスタシーを使用している確率が高かった。筆者らは、これからの研究により、薬物開始のリスクファクターの理解、およびそのような薬剤使用による脳神経伝達系とそれに関連した精神病理学に対する影響に関する結論がさらに得られるであろうと述べている。