喫煙およびアルコールは両者ともに大腸がんのリスクを増大させる傾向にあるが、これらの環境危険因子の影響には性差がある、とAmerican
College of Gastroenterology学会で発表された。米国の研究者らは、米国の大規模なデータベースを用いて性別、喫煙、および飲酒に関する回帰分析を行った。現在の喫煙者および飲酒者は男女ともに発症年齢が低かった。しかし、喫煙の影響は男性よりも女性において有意に大きかった。筆者らは、この環境危険因子に対する反応の性差を反映してスクリーニングガイドラインを調整する必要があると述べている。
糖尿病を有する人々は有さない人々と比較し大腸がんを発症するリスクが有意に高いことが示された、とAmerican
College of Gastroenterology学会で発表された。研究者らは、1997〜2003年の米国全国健康調査から得た米国全体の代表的な対象のデータを解析した。対象の226,953人中5.9%が糖尿病歴を有していた。研究者らは年齢、人種、性別、肥満、飲酒、喫煙、および身体活動性について調節した。潜在的な交洛因子で補正した結果、糖尿病を有する者は有さない者と比較し大腸がんを発症する確率が1.4倍高いことが示された。