バレット上皮と関連のない遠位食道のがんは起源が異なるというよりも進行した胃食道逆流症関連腺がんである [2005-06-28]  
Cancers in the distal esophagus are more likely to represent advanced-stage gastroesophageal reflux-related adenocarcinoma than a distinct tumor type of different origin

バレット上皮と関連のない遠位食道のがんは起源が異なるというよりも進行した胃食道逆流症関連腺がんである、とArchives of Surgery6月号に掲載された。原発の遠位食道がんに対する手術を受けた患者215人の米国のデータ解析によると、バレット上皮に関連した腫瘍はバレット上皮に関連しない腫瘍と比較し、早期に診断され、腫瘍が小さく、リンパ節転移が少なく、5年生存率が良好であることが示された。しかしステージごとの予後はすべての患者において同様であった。筆者らは、バレット上皮が確認されない腺がんは、診断前にバレット上皮が巨大化してしまい、大きく、進行が速い傾向にあるものと結論付けている。

早期発見の重要性を喚起するメディアのキャンペーンにもかかわらず、米国における深度の深い生物学的に進行の速いメラノーマの割合は減少していない [2005-06-28] 
Proportion of melanomas in US that are thick and biologically aggressive has not decreased despite media campaigns to improve awareness of importance of early detection
1週間に1時間のウォーキング程度以上の運動をする乳がん患者は運動量の少ない乳がん患者よりも生存期間が長い、とJournal of the American Medical Association 5月25日号に掲載された。研究者らは、Nurses’ Health研究の対象である1984〜1988年に診断された女性2,987人を2002年まで追跡した。身体活動は1時間のウォーキングを基準とし、それに対して多いか少ないかを評価した。その結果、運動量と生存期間には正の相関関係が認められ、この運動の効果は特にホルモン感受性腫瘍において明らかであった。1週間に3時間のウォーキングをするホルモン感受性腫瘍の女性は、運動量の少ないホルモン感受性腫瘍の女性と比較し、がんによる死亡が50%少なかった。興味深いことに運動により卵巣ホルモンの循環レベルが低下していた。
スタチン系薬剤を5年以上内服することによりリスクが高い人でも大腸がんのリスクが半分近く低下する [2005-06-14] 
Five years or more of statin use can reduce risk for colon cancer by nearly one half even in people at high risk for the disease

スタチン系薬剤を5年以上内服することにより、家族歴その他のリスクファクターを有する人でも大腸がんのリスクが半分近く低下する、とNew England Journal of Medicine 5月26日号に掲載された。研究者らはイスラエルの大腸がん患者1,953人とコントロール2,015人のデータを解析した。対象者は全員それまでに5年以上内服した薬剤を報告した。スタチン系薬剤を内服したことはリストおよび処方記録により確認を取ることで決定した。その結果、コントロール群においては11.6%が5年以上スタチン系薬剤を内服していたのに対し、大腸がん群において同様にスタチンを内服していた者は6.1%に過ぎなかった。既知の危険因子で補正した後でもスタチンを内服している者の大腸がんのリスクは47%低かった。研究者らは、臨床試験を組む前にスタチンによる薬剤予防効果の得られやすい人々を見極めるよう提案している。

1週間に1時間のウォーキング程度以上の運動をする乳がん患者は運動量の少ない乳がん患者よりも生存期間が長い [2005-06-14] 
Women with breast cancer who regularly exercise the equivalent of walking an hour or more per week survive longer than those who exercise less

1週間に1時間のウォーキング程度以上の運動をする乳がん患者は運動量の少ない乳がん患者よりも生存期間が長い、とJournal of the American Medical Association 5月25日号に掲載された。研究者らは、Nurses’ Health研究の対象である1984〜1988年に診断された女性2,987人を2002年まで追跡した。身体活動は1時間のウォーキングを基準とし、それに対して多いか少ないかを評価した。その結果、運動量と生存期間には正の相関関係が認められ、この運動の効果は特にホルモン感受性腫瘍において明らかであった。1週間に3時間のウォーキングをするホルモン感受性腫瘍の女性は、運動量の少ないホルモン感受性腫瘍の女性と比較し、がんによる死亡が50%少なかった。興味深いことに運動により卵巣ホルモンの循環レベルが低下していた。

 


 

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