結腸に限局したがんの多くに対する腹腔鏡手術は、熟練した術者が行えば、開腹結腸除去術に代わりうる安全で有効な治療法である、という報告がNew
England Journal of Medicine 5月13日号に掲載された。熟練した外科医グループは結腸の腺がん患者872人を腹腔鏡手術群または開腹結腸除去術群に無作為に割り付けた。その結果3年生存率(腹腔鏡手術群86%、開腹手術群85%)、再発率(腹腔鏡手術群16%、開腹手術群18%)および切開部位における再発率(両群とも10%未満)は2群間に差がなかった。手術合併症発症率についても同様であり、腹腔鏡は麻酔時間が短く入院期間も短かった。