末梢動脈疾患の存在および重症度により歩行耐久力の機能低下のリスクが高い患者を見極めることが可能である、とJournal
of the American Medical Association 7月28日号に掲載された。研究者らは55歳以上の成人676人(ankle
brachial index [ABI] 0.90未満の末梢血管疾患患者417人および末梢血管疾患を有さない者259人)の前向き研究を行った。交絡因子で補正した結果、ベースラインの時点でABIが0.5未満であると2年後に6分間連続歩行が不可能であるリスクはABIが正常である者の13倍であった。さらに、無症状であっても末梢血管疾患を有する者は疾患を有さない者よりも有意な歩行機能の低下を認めた。筆者らは、末梢血管疾患患者の同定のためにはABIを使用すること、および典型的な間欠性跛行を有さない患者の治療に関する研究の必要性を主張している。