◆高線量率小線源療法は皮膚がん治療に有効であることが証明された(2019 annual meeting of the Radiological Society of North America [RSNA], Abstract SSM24-02)
繊維質およびヨーグルトの豊富な食事は肺がんリスクを低下させる
ヨーグルトおよび繊維質の豊富な食事は肺がんを予防するようである [2019-12-05]
A diet high in yogurt and fiber consumption appears to protect against lung cancer
繊維質およびヨーグルトの豊富な食事は肺がんリスクを低下させる、と JAMA Oncology に掲載された。高繊維質およびヨーグルトの豊富な食事の有益性は、既に心血管疾患や消化器がんに対して確立されている。今回の肺がんに関する新たな所見は、米国、ヨーロッパおよびアジアにおける140万人のデータ解析結果に基づくものである。ヨーグルトおよび繊維質摂取が最大である人々は、ヨーグルトを摂取せず繊維質摂取量が最小の人々に比べ、肺がんリスクが33% 低かった。この健康に関する有益性は、そのプレバイオティクスおよびプロバイオティクスの特性に基づくものであろう、と筆者らは述べている。
新たなMRIガイド下超音波治療は前立腺がんを死滅させる(2019 annual meeting of the Radiological Society of North America [RSNA], Abstract SSC07-07)
レナリドミドは骨髄腫関連骨障害および臓器障害の発現を遅延させる可能性がある [2019-12-05]
Lenalidomide may delay onset of myeloma-related bone and organ damage

無症候性くすぶり型多発性骨髄腫において最大のランダム化トライアルの結果、化学療法薬レナリドミドが骨髄腫関連骨障害および臓器障害の発現を遅延させる可能性があることが示唆された、と Journal of Clinical Oncology に掲載された。この薬剤を投与された患者のほぼ半数で治療が奏効し、一方、治療せずに経過観察された患者では変化は認められなかった。症候性骨髄腫からの無増悪期間は、非投与患者に比べ、レナリドミド投与患者において有意に長かった。重篤な有害事象はレナリドミド投与患者の28% に発現したが、これらは用量低減により対処可能であると考えられた。

AIは肺がん患者のスクリーニングにおいて心疾患の徴候を検出するのに役立つ(2019 annual meeting of the Radiological Society of North America [RSNA], Abstract RC303-02)
テレヘルスは郊外居住患者における胎児先天性心疾患の診断および管理に有用である [2019-12-05]
Telehealth effectively diagnoses and manages fetal congenital heart disease in rural patients

妊婦368人を対象としたスタディの結果、胎児の先天性心疾患(CHD)はリアルタイムビデオ診察を用いることにより正確に診断され、エビデンスに基づいたリスク層別化に従い順調に管理されることが明らかにされた。このプログラムは、郊外のクリニックの医療関係者と大学病院の小児循環器医とのテレヘルス診察を用いた。このスタディに参加した産科超音波検査技師は、胎児CHD の識別力が向上した。すべての妊婦が、遠方の大学病院へ行くよりも、近郊で胎児の心臓評価を行うことの方を希望した。さらに、親は医療費の面でも劇的な費用便益を認め、親/医師の満足度も高かった。この研究結果は Obstetrics and Gynecology に掲載された。

一般的な心臓病治療薬が、がん治療による心機能障害を軽減させる(EuroEcho2019, Abstract P367)
騒音の多い地域に居住することで、より重症度の高い脳卒中に罹患するリスクが上昇する [2019-12-05]
Living in a noisy area increases the risk of suffering a more serious stroke

大都市で受ける高度の環境騒音は、虚血性脳卒中の重症度およびその後の好ましくない結果を増大させる、と Environmental Research に掲載された。騒音の多い地域に居住する人々の脳卒中重症度リスクは30% 上昇したのに対し、緑地近くに居住する人々のリスクは25% 低かった。騒音レベルと脳卒中重症度との関連が解析されたのは、今回の研究が初めてである。この結果から、伝統的に脳卒中と関連付けられていた因子以外、その他の因子がこの疾患において独立して影響している可能性があることが示唆された。

画像によりうつ病の背後にある経路を明らかにする(2019 annual meeting of the Radiological Society of North America [RSNA], Abstracts SSM19-05 and SSJ19-04)
境界性パーソナリティ障害を有する中年者は心筋梗塞のリスクが高い [2019-12-05]
Middle-aged adults with borderline personality disorder at higher risk for myocardial infarction

境界性パーソナリティ障害の症状を有する中年者は、これを有さない他の中年者よりも心血管系悪化の身体的徴候を有することから、心筋梗塞のリスクが高い可能性がある、と Personality Disorders: Theory, Research, and Treatment に掲載された。研究者らは、参加者1,295人が自己申告の基本的人格特性および抑うつ症状を観察した健康データを解析した。いくつかの身体的健康測定値を組み合わせることにより、各参加者の相対的心血管疾患リスクスコアも確立した。境界性パーソナリティ障害の特性および抑うつのいずれもが心血管疾患リスクと有意に関連があったが、境界性パーソナリティ障害の特性の影響は、うつ症状とは関連がなかった。

収束超音波はアルツハイマー病治療への道を開く可能性がある(2019 annual meeting of the Radiological Society of North America [RSNA], Abstract SSG11-06)
臭いの識別と認知機能スクリーニングを組み合わせることでアルツハイマー病への移行がないことを予測する [2019-12-05]
Cognitive screen paired with odor identification predicts lack of transition to Alzheimer's disease

認知機能および臭いを見極める能力を測定する2つの短時間検査において成績が良好であることは、アルツハイマー病の発症リスクが非常に低いことを示す、と Alzheimer's & Dementia: The Journal of the Alzheimer's Association に掲載された。研究者らは、短時間の認知機能スクリーニング検査および40項目の臭い識別検査を受けた、認知症を有さない軽度認知機能障害高齢者749人のデータを解析した。4年間の追跡期間中、参加者のうち109人が認知症を発症し、その大多数がアルツハイマー病と診断された。軽度の記憶障害を有し両方の検査成績が良好であった患者のほぼ全員(96.5%)は、スタディ期間中には認知症を発症しなかった。

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