転移性尿路上皮がん患者は、化学療法単独の代わりにファーストラインである免疫療法と化学療法で治療することにより無増悪生存期間が延長する、とのIMvigor130 試験のレイトブレイキング結果が ESMO Congress 2019 で発表された。化学療法単独に比べ、化学療法とatezolizumab の併用は、転移性腫瘍の無増悪期間中央値を2か月延長した。この併用療法を受けた患者は、増悪の確率が18% 低かった。全生存期間に関する中間解析は、併用療法による改善傾向を示したが、統計学的に有意ではなかった。PD-L1 過剰発現を有する患者において、atezolizumab 単独で治療された者は化学療法で治療された者に比べ生存期間が延長する傾向にあった。 |