がん既往者に対する睡眠教育プログラムの1回の講義で多くの参加者の不眠症を治療することができる、と Cancer オンライン版に掲載された。この結果は、中等度から重度の不眠症を有するがん既往者51人が参加した試験に基づいている。1回の睡眠教育プログラムに参加した後、41% の参加者が不眠症の治療に成功したと認識した。依然として不眠症の者のうち、14人は次の段階のプログラムに参加した。このプログラムは、研究者らがその有効性を過去に示した、不眠に対する認知行動療法を用いた3部から成っていた。このグループのうち、71% がこのプログラム終了後に不眠症が解決した。
糖尿病患者において、ボディマスインデックス(BMI)ではなく脂肪量指標(FMI)が心血管イベントの高リスクと関連がある、と Canadian Medical Association Journal に掲載された。研究者らはACCORD研究(米国のスタディ、平均年齢約63歳、男性62%)の10,251人のデータを解析した。その結果、脂肪量の多い2型糖尿病患者は、脂肪量の少ない患者に比べ、主要心血管イベントのリスクが高かった。過去の研究結果とは対照的に、除脂肪体重の保護的役割は、今回の研究対象の2型糖尿病患者においては認められなかった。
アルツハイマー病またはレビー小体型認知症の患者が特有の歩行パターンを有し、これが2つの疾患のわずかな違いの合図であることが初めて明らかにされた。Journal of the Alzheimer's Association に掲載されたこの研究は、レビー小体型認知症患者はアルツハイマー病患者に比べ、歩幅や一歩ごとの時間がまちまちであり、動くときに非対称であることが示された。これは、歩行を認知症の様々なサブタイプの臨床的バイオマーカーとして確立するための初めての重要な一歩であり、患者の治療計画の改善に結びつく可能性がある。