◆6つの熱帯薬用植物から抗がん特性が発見された
東南アジア原産のいくつかの植物は7種類のがんの増殖を停止させるのに有効である。
東南アジア原産の6つの植物は抗がん剤として有望である [2019-05-21]
Six plants native to Southeast Asia are promising anti-cancer therapeutic agents
東南アジア原産のいくつかの植物は7種類のがんの増殖を停止させるのに有効である、と Journal of Ethnopharmacology に掲載された。実験の内容は、7つの植物の新鮮で健康状態のよい成熟した葉を抽出し、この抽出液を7種類の異なるがん(乳がん、子宮頸がん、大腸がん、白血病、肝がん、卵巣がん、および子宮がん)の細胞株で調査することであった。研究チームは、これらの植物を傷つけることなく、植物が再生できるように調査した。バンディクートベリー(Leea indica)、南アフリカリーフ(Vernonia amygdalina)およびミツバハマゴウ(Vitex trifolia)が、調査された7つのがんの増殖を有効に停止させた。
トリプルネガティブ乳がんを餓死させる方法
グルタミンおよび脂肪酸両方の代謝を阻害することは、治療抵抗性トリプルネガティブ乳がん細胞の増殖を遅らせる [2019-05-21]
Inhibiting both glutamine and fatty acid metabolism slows growth resistant triple negative breast cancer cells

Journal of Biological Chemistry に掲載された論文において、2つの主要な栄養源を断つことによりトリプルネガティブ乳がん(TNBC)細胞の増殖を遅延させる治療戦略が述べられている。研究者らは、がんの栄養源としてよく知られているグルタミンに加え、TNBC細胞が増殖および生存のために脂肪酸を必要としていることを示した。グルタミンと脂肪酸両方の代謝阻害剤を同時に用いると、TNBCの増殖および転移は遅延した。両方阻害することで、どちらかを阻害するよりも、治療抵抗性TNBC細胞の増殖および転移を遅延させたことから、この2つの物質の阻害が重要であることが証明された。これらの結果は、患者にとってよりよい薬剤選択へのガイドとなり得る新たな遺伝子マーカーを提供する。

術後の心血管合併症は睡眠時無呼吸と関連がある
術後の心血管合併症は閉塞性睡眠時無呼吸を有する患者において2倍である [2019-05-21]
Risk of postoperative cardiovascular complication doubles for patients with obstructive sleep apnea

新たに診断された未治療の重症閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者は、大手術後30日以内の心血管合併症のリスクが有意に高い、と JAMA に掲載された。研究者らは、新たにOSA と診断された術前患者1,218人を抽出し、術後30日間追跡した。これらの患者は睡眠時無呼吸を有さない患者に比べ、心血管合併症のリスクが50% 高かった。さらに解析したところ、重症OSA を有する患者は心臓死リスクが14倍高く、心損傷リスクが80% 高く、心不全リスクが約7倍高かった。

新たなアプローチは妊娠高血圧腎症に磁気ビーズを用いる
機能性磁気ビーズは妊娠高血圧腎症に新たな選択肢を提供する [2019-05-21]
Functionalized magnetic beads offer new options for the treatment of preeclampsia

概念実証研究の結果、妊娠高血圧腎症の際に上昇し血管壁機能不全の原因となるsFlt-1 と呼ばれる有害な分子の血中濃度を機能性磁気ビーズが減少させた、と Hypertension に掲載された。妊娠高血圧腎症の女性の血液を用いて、研究者らは磁気ビーズがsFlt-1を循環から除去し、その結果血管壁機能を反映する2つの分子であるVEGFおよびPIGF の遊離を増加させているかどうかの実験を行った。磁気ビーズはsFlt-1を40% 減少させ、PIGF 遊離を最大2倍に増加させ、結果としてsFlt-1/PlGF 比が63% 低下した。

肥満は若年者の不安症やうつ病と関連がある
小児および若年者において、肥満は不安症やうつ病の独立したリスクファクターであることが同定された [2019-05-21]
Obesity identified as an independent risk factor for anxiety and depression in children and adolescents

小児および若年者において、肥満は親の精神疾患や社会経済的状況などの従来のリスクファクターとは独立して、不安症やうつ病を発症するリスクが高いことと関連がある、との新たな研究結果がEuropean Congress on Obesity で発表された。このスウェーデンの全国的なスタディの結果、肥満の女子は一般人口の同胞に比べ、不安症またはうつ病を発症するリスクが43% 高いことが示された。同様に、肥満の男子は比較対照に比べ、不安症やうつ病を発症するリスクが33% 高かった。さらなる解析において、精神神経疾患または不安症やうつ病の家族歴を有する小児を除いた結果、リスクはさらに上昇した。

身体の健康において怒りは悲しみよりも有害である
高齢者において怒りは炎症および慢性疾患の発症を高める [2019-05-21]
Anger is associated with increased inflammation and development of chronic illnesses in older adults

高齢者の身体の健康に対し怒りは悲しみよりも有害であり、心疾患、関節炎およびがんなどの慢性疾患と関連のある炎症を増加させる可能性がある、と Psychology and Aging に掲載された。80歳以上の高齢者において、日常的に怒りを感じていることは炎症レベルが高いことや慢性疾患と関連があったが、それより若年の年長者ではそうではなかった。悲しみは炎症または慢性疾患とは関連がなかった。教育や治療が、高齢者の感情を調整しあるいは避けられない加齢変化に折り合いをつけるためのよりよい対処法を提供することで、怒りを軽減することに役立つ可能性がある、と筆者らは述べている。

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