目から早期のアルツハイマー病が明らかにされる
眼球の奥にある毛細血管の減少は、早期認知機能障害を診断する新たな、かつ非侵襲的な方法である可能性がある、とPLOS ONE に掲載された。
網膜毛細血管減少の所見は早期アルツハイマー病診断の新たな手法となる可能性がある [2019-04-16]
Finding reduced capillaries in the retina may be new way to diagnose early Alzheimer's disease
眼球の奥にある毛細血管の減少は、早期認知機能障害を診断する新たな、かつ非侵襲的な方法である可能性がある、とPLOS ONE に掲載された。研究者らは、造影やMRI検査を必要としない赤外線カメラを用いて、ヒトの目の血管の変化を非侵襲的に検出した。彼らは、認知機能検査で認知機能低下に合致する参加者32人を登録し、認知機能の正常な対象とマッチさせた。全ての参加者は、OCT血管造影で目の画像検査を受けた。解析において、認知機能障害を有する患者において血管の変化が認められたが、コントロールにおいては認められなかった。網膜の所見が他の脳のバイオマーカーと関連するかどうかを見極める、さらなる研究が計画されている。
アミロイドPET画像の臨床的効果
アミロイドPET画像を用いることにより認知症患者の臨床的管理が改善する [2019-04-16]
Use of amyloid PET imaging improves clinical management of patients with dementia

アミロイドPET画像は軽度認知障害および認知症の患者の臨床的管理に有意に影響した、とJAMA に掲載された。臨床医にアミロイドPET画像の結果を提供することにより、3分の2近い症例において医学的管理が変更された。軽度認知障害を有し、脳画像上有意なアミロイド沈着の存在が示された参加者において、臨床医がPET画像診断後にアルツハイマー治療薬を処方する率は2倍になった(診断前40% に対し診断後82%)。PET画像上、有意なアミロイドの蓄積を有する認知症患者において、これらの薬物の処方は63% から91% に増加した。

死亡リスクは2型糖尿病の診断年齢と関連がある
40歳未満で糖尿病と診断された人々は心血管疾患および死亡のリスクが高まる [2019-04-16]
People under 40 diagnosed with type 2 diabetes face increased risk of cardiovascular disease and death

2型糖尿病と診断された40歳未満の人々は、糖尿病を有さない同年代の人々に比べ、脳卒中、心筋梗塞、心不全または心房細動を発症、あるいはそれらにより死亡する確率が高い、とCirculation に掲載された。ほとんどのカテゴリーにおいて、女性は男性に比べ心血管疾患および死亡のリスクが上昇した。心血管疾患および寿命短縮のリスク上昇は、診断年齢上昇に伴い着実に低下した。全ての死亡リスク上昇は、80歳以上で診断された人々では、糖尿病を有さない同年代の人々と同等であった。

一般的な遺伝子バリアントが小児がん既往者の脳卒中リスクと関連する (AACR 2019, Abstract 4909/2 )
頭部放射線治療を受けた小児がん既往者において遺伝子バリアントが脳卒中リスク上昇と関連する [2019-04-16]
Genetic variant linked to increased risk of stroke in childhood cancer survivors treated with cranial radiation therapy

一般的な一塩基多型(SNP)が、原発がんに対し頭部放射線治療(CRT)を受けた小児がん既往者における脳卒中発症リスク上昇と関連する、とAACR Annual Meeting 2019 で発表された。CRT を施行された5p15.33遺伝子座上の共通のSNPを保有するがん既往者は、CRT を施行されたこのSNP を有さない患者に比べ、脳卒中発症リスクは約3倍高かった。25〜50 Gyで治療された者は、このSNP を保有している場合、脳卒中リスクは約5倍高く、一方25 Gy未満または50 Gy超で治療された者は、このSNP を保有している場合、脳卒中リスクは約3倍高かった。

膵臓がんにおける維持療法としてのPARP阻害薬(AACR 2019, Abstract CT234)
膵臓がん患者のサブグループにおいてrucaparibを用いた維持療法は臨床効果を示す [2019-04-16]
Maintenance therapy with rucaparib shows clinical responses in a subgroup of patients with pancreatic cancer

プラチナ製剤感受性でBRCA またはPALB2 変異を有する進行膵臓がん患者に対し、PARP 阻害薬rucaparib を用いた維持療法は忍容性が高く臨床的に奏効した、との現在進行中の第II相臨床試験の中間解析結果がAACR Annual Meeting 2019 で発表された。この中間解析時点の無増悪生存期間中央値は、rucaparib 治療開始後9.1か月であった。全奏効率は37% であり、うち1例は完全奏効(CR)、6例は部分奏効(PR)であった。病勢コントロール率(PR、CR、および安定の合計)は、少なくとも8週間は90% であった。

食道がんにおいて放射線併用ウイルス療法の有効性が示された(AACR 2019, Abstract CT185)
脆弱な食道がん患者において放射線併用ウイルス療法は早期の有望な効果を示す [2019-04-16]
Combination of virotherapy and radiotherapy show early promise in vulnerable patients with esophageal cancer

脆弱な食道がん患者において、治験薬である腫瘍溶解性アデノウイルスtelomelysin (OBP-301)と放射線治療の併用は安全かつ早期の臨床的有効性を示した、との第I相臨床試験の結果がAACR Annual Meeting 2019 で発表された。13人の患者は、数週間にわたり3回のOBP-301の腫瘍内投与と、同時に計60Gy の放射線治療を受けた。奏効率(ORR)は85%(完全奏効[CR]8例、部分奏効3例)であった。内視鏡的および病理学的に食道内腫瘍が完全に消失したことで定義される臨床的CR率は、ステージ1の患者で83% 、ステージ2/3の患者で60% であった。

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